世界三大宗教はキリスト教、イスラム教、仏教ですが、この三大宗教は、すべて創始者がいて、その創始者は断食を通して、新しい宗教を起しています。
ですから三大宗教は、「創始宗教」といわれます。
世界人口の80%が三大宗教の影響下にありますが、中でもキリスト教は修道院で2000年間、断食訓練を続けてきました。
この二大宗教のベースとなっていますユダヤ教では、今も断食を基礎とした祭りが営まれています。
ユダヤ教の聖典であります旧約聖書には断食という言葉が67回とかなり多く出てきます。
特に旧約聖書では、エジプトから出たモーセが、数百万人」のイスラエル民族を率いて、エジプトを脱出したとき、40日間どころか40年の間、何度も断食をせざるをえない状況に追い込まれています。
しかし、聖書によれば120歳まで目もかすまず、意気揚々と民族をパレスチナまで導いたことは映画「十戒」で描かれています。
新約聖書でもイエス・キリストが40日断食をして、悪魔に勝つ荒野の試みは、多くの西洋の絵に描かれて知られています。
インドの宗教ヒンズー教では、年数回の断食が義務付けられています。
また、ギリシャの哲学者ヘロドトスは、「エジプト人の健康と若さのもとは、月3日間の断食、浣腸、嘔吐で胃腸を洗浄していることにある」と書いていますが、ピタゴラスの定理で有名な数学者、ピタゴラスは、「断食すると頭が良くなる」と信じ、しばしば長期断食をしたようです。
同じくギリシャの医聖といわれるヒポクラスは、「食べたい放題食べると体の害になります。病人に食物を強いると、病気の方まで養っています」と語っています。
このように世界三大宗教やギリシャ哲学ばかりではなく、この宗教によって医療に断食が用いられるようになりました。
そして医療に断食が用いられたのは、キリスト教の修道院の医療活動が始まりです。
修道院では、ハーブと断食は重要な役割を果たしてきました。
医療活動には、断食の自然治癒力の力を用いて、療養させ、ハーブを用いて医療活動(メディカルハーブ)をしていきましたので、西洋医学は、断食とハーブは切ってもきれない関係となっています。
また、ドイツを中心に断食だけで病気を治す国立療養所がいくつもあるのもこの歴史を継承しているのです。
この歴史にあまり学ばず、近代医学だけを西欧、特にドイツから取り入れた日本は、断食を敵視していますが、少しでも冷静に西欧の断食の歴史を、修道院から学べば、まったくのお門違いだということが分かります。
わたしは断食後進国ニッポンですが、近代医学を学んだドイツから、断食も学び、取り入れ、ドイツ人のように10人の1人が断食体験をしているとまでいかなくても、せめて100分の1にまでは、必ず行く日が来ると信じています。
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