ファスティング(断食)するとどうして若返りになるのかですが、フランスのド・ヴリーズ博士は、「断食すると皮膚の若返りが特に著しく、シワがとれ、シミ、ソバカス、発疹、吹き出物が消えていく」と語っておられますし、シェルトン博士は、「断食により、皮膚は若々しくなり、色つやがよくなります。眼は生き生きとし、表情がよくなりますので、10歳から20歳も若く見られます。この皮膚の若返りは表面には見えないが、からだ全体の若返りの表れなのです」と語っておられます。
見た目だけの若返りだけではなく、からだのすべてに若返りがおこるわけです。
石原結實医師は、断食でどのような若返りが起こるかを書いておられます。
1・聴力の回復
2・視力の回復
3・味覚、臭覚の回復
4・活力の回復
5・精神力の回復
と14項目あげておられますが、最初の5項目を見ても若さを喪失していたものが、もう一度、もとに戻る現象が断食で起こることを詳細に論じておられます。
これは断食を体験しないと分かりません。
ファスティングで若返りは別の発見が医学的にも科学的にも証明されました。
それはアンチエイジング医学界の権威、レオナルド・ガレンテです。
アメリカ、マサチューセッツ工科大学の教授で、1999年に長寿遺伝子サーチュインを発見した人物です。
この発見で長寿の謎が次から次へと発見されました。
この遺伝子は、特別な人が持つものでなく、誰しもが持っているもので、人の寿命を司る働きがあり、空腹時にスイッチが入るという特徴があると言います。
この長寿遺伝子のスイッチが入ると細胞中のミトコンドリアが活性化し、エネルギー効率が高まり、その結果、生物の寿命が延びると言われています。
この発見の60年間には、コーネル大学のマッケイ博士が、カロリーを6割に制限したマウスの寿命が2倍にのびた研究を発表されたものの、闇に葬られてしまいましたが、これは戦後、これを知られたら困る産業界が封印したと言われています(船瀬俊介氏)。
確かに食べる量を半分すれば、寿命は2倍も伸びられたら困るのは、医療、医薬品、農産物、食料品などの企業でしょう。
病人も半分になり、食糧は半分しか売れなかったらさぞ困るでしょう。
しかし、そのこのような思惑があったとしてもレオナルド・ガレンテ教授の長寿遺伝子サーチュインの発見で若返りの原因はみごとに解明されました。
人間の歴史は常に不老長寿を求めるアンチエイジングの欲求の歴史です。
誰でも寿命をコントロールしたいというのは、まさに夢の世界でした。
人間や動物の身体には老化やがん化を司り、寿命を左右する遺伝子がきっと存在するそれをなんとか見つけ出したいと世界中の研究者たちが探し求めてきたのですが、それをようやく叶えたレオナルド・ガレンテ。
彼の発見で世界は一変し、空腹状態に長寿遺伝子サーチュインが最大に働くことが注目され、ファステイング(断食)に絶大なる関心が寄せられるようなったのです。
元気に長生きしたいのなら、まず断食の体験から始めてください。