ファスティング(断食)で得た1日1食は、やはり誰かの導き手が必ず要ります。
そうでないとかなりストイックな生きざまになります。
人間ですから、たまにははめを外したくなりますし、また、親戚の結婚式、同窓会、会社の記念式典パーティとかどうしても会食を避けられない場合があります。
こうした時の付き合い方もありますが、全部断れば、人間関係が崩れますので、駆け込み寺が必要となります。
つまりリセットする場がどうしても必要なのです。
それは、私ども施設の役目だと思います。
さて、断食や半断食でまず、食事する時間が浮く、そして何よりも睡眠時間が浮きますので、おそらく1日あたり数時間は浮きます。
しかもからだは調子が良いので、仕事は順調にはかどります。
「時は金なり」(Time is money)といいますが、時間はお金と同じように非常に貴重なものなので無駄に浪費してしまうことなく、できる限り有意義に使いましょうという意味で、語源は、アメリカ合衆国建国の父の100ドル札紙幣の肖像画に描かれている、政治家、作家、物理学者として多方面で活躍したベンジャミン・フランクリンです。
彼の著作の中に「時間はお金そのものであることを忘れるな」と書いていますし、自伝では自分の信念を13の項目にまとめていますが、その中に「時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし」とあります。
断食で浮いた時間をフランクリンの教訓のように生かしたらどれだけお金を生み出すことでしょう。
最初に睡眠時間と食べる時間の浮いた分が数時間はあると書きましたが、まだあります。
買い物、台所仕事など細かな食にかかわる見えない時間です。
それも加味すれば数時間どころか1日の1/3は浮くことになりますから、8時間も浮きます。
それだけではありません。
食べる量は1/3になると様々な研究で結果がでていますが、脳内汚染のデトックスで神経細胞が若返り、くよくよと落ち込むこともなく、活発化し、感性も数倍も研ぎ澄まされ、創作活動がどんどんできるという報告は枚挙の暇もありません。
ある方は、「感謝の念が湧き出て仕方がない」とか「何でも感動してしまう」など、断食でからだから毒素が出ていくとそのような心境になります。
長期断食で世界三大宗教は誕生しました。
いずれも創始宗教といい創始者がいて、アニミズムのような自然宗教ではありません。
この創始者であるイエス・キリスト(キリスト教)、マホメット(イスラム教)、釈迦(仏教)は自らが公の活動前に40日断食をして悟りを開いています。
断食はこうして新たなる創造的なあらゆる分野に大いに生かされていく重要なファクターなのです。