1995年にファスティング(断食)施設をオープンした時に私の友人の大半は、「断食したら死んでしまうのではないか」と心配してくれましたし、断食したら食べないのだから死ぬのではと医療に従事していた方から問われて驚いてしましました。
私は韓国の断食施設にもいきましたが、40日間、水断食で平気な方ばかりでしたので、まず、私自身、韓国人のように水断食にチャレンジしましたが、1週間でダウンというか、これ以上は続けられないと直感的に分かりました。
韓国人と日本人とでは酵素の量が10対1ぐらいの差があると分かったからです。
韓国人は朝から晩までいろんな種類のキムチをたくさん食べます。
このような韓国独自の発酵食キムチは酵素がばんばん詰まったものでありますから、韓国人のからだは酵素が充満されていますので、水断食で40日間、平気だったのです。
しかし、日本人は水断食だけだったら死んでしまいます。
だから友人たちが断食すれば死ぬという心配は水だけの断食の場合は正解だったわけです。
そこで1996年から酵素断食をすることにしました。
今では酵素ジュース断食として、酵素の通信販売が盛んですが、当時は断食施設ではほとんどありませんでした。
そして酵素断食を40日間、体験してみました。
想像以上に楽でしたので、以後、酵素断食が中心となりましたが、ただ酵素を飲んでいたら死なないかというとこれは過信です。
私どもの施設ではありませんが、酵素断食をしていた施設で死者が出ているのも事実です。
断食はいのちがけですから、甘く見ることは絶対にできません。
酵素だけで長期断食を引き受ける施設は狂気の沙汰としかいいようがありません。
そこの断食指導はまったく大きな間違いであると断言します。
さて、断食だけだとかなり痩せますが、平均的に断食2週間で体重の13%減、20日で15%減、30日で22%減、40日で27%減が目安です。
それ以上、体重が落ちる場合、中止しなければなりません。
ゆえにこれを管理してくれる指導者のいる断食施設がどうしても必要なのです。
できれば一生涯、管理を任せることができるライフ・プランナーのいる断食施設に行きましょう。
施設を出れば知らぬ顔の無責任な施設は、断食で大切ないのちを任せることなどできません。
ライフ・プランナーは、断食の目標と運用の管理、アドバイスをし、食事のコントロールをしなければなりません。
また、適食コンサルティングをして、正しい食事を指導し、導く責務があります。
そして人生最後までのパートナーとして、アドバイスに徹して、責任を負う必要があります。
断食施設から帰った後、何もメンテナンスがないのが当たり前は断じてあってはならないと私たちの断食施設では考えています。