40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食療法で絶大な効果を出すロシア医療

ロシアでは断食療法が標準です。その記録の一部を記載します。

 

絶食療法の科学的根拠を示すため、ニコラエフは症例の検証に着手しました。

何百人もの患者について、絶食中と絶食後の心理テスト、尿や血液の検査、ホルモンの数値、脳波のデータを分析しました。

 

ニコラエフの研究チームの一員で十八年一緒に働いたグルビィチ医師の話です。

グルビィチ医師:「絶食は精神疾患だけでなく、患者の人格全体に影響を与えます。」研究により絶食中の体の変化と病気の治癒に関係がある事が実証されました。

グルビィチ医師:「絶食すると〇〇〇作用と抗うつ作用が現れます。効果として挙げられるのは、絶食一週目に意識が鮮明になる事、アシドーシスが終わると落ち着きを取り戻す事、そして食事を再開した週にはうつの症状が軽くなる事です。」絶食療法を受けた八千人、症状が改善した患者は七十パーセント、四十七パーセントは、治療の六年後も良好な状態を保ちました。普通の生活に戻り、結婚した人もいます。

 

さらにニコラエフ達が驚いたのは、精神疾患だけでなく高血圧、関節炎、喘息、皮膚炎等他の病気も良くなっていた事でした。

ニコラエフ医師が報告したこの結果を、保健省はにわかには信じず、1973年に検証プロジェクトを立ち上げました。

軍医であったココソフ教授とマクシモフ教授は政府からの命令でこの検証プロジェクトに携わりました。

ココソフ教授:「それまで絶食については全く知りませんでした。ですから、この治療法が有効かどうかを調べ、もし有効ならば、その理由を明らかにしようとしたのです。」

マクシモフ教授:「肝臓、すい臓、胃、小腸の分泌物、バクテリアの状態、免疫レベル、ミネラルやビタミンの変化についてなど、多岐に渡って検証しなければなりませんでした。」ニコラエフの患者数千人についての膨大なデータを検証し、絶食療法で治療できる病気と治療してはいけない病気の詳細なリストが出来上がりました。

 

治療できる疾患は気管支、心臓と血管、胃腸、内分泌、消化器、骨関節、皮膚の病気です。

一方治療が適さないのは、癌、結核、一型糖尿病、慢性肝炎など。

なぜ絶食療法が効く病気があるのでしょう?

ココソフ教授:「絶食によって起きるストレス状態が体の回復メカニズムと普段は生活習慣のせいで眠っている自己調節力を目覚めさせるのです。」どうやらストレスがキーワードの様です。

環境の変化に対してストレスが起きますが、絶食した場合にもある種のストレスが生じます。

飢餓に直面すると体は警告を発します。

するとホルモンの分泌が変化し、体に蓄えた物質をそれぞれ必要な場所に運ぶのです。

こうして体は自己調節を行います。

絶食療法が成果をあげられたのはこの自己調節メカニズムが働いたからです。

血液中のブドウ糖コレステロール中性脂肪、インスリンなどの値が下がるとともに、体のエネルギー消費量は次第に減少し、呼吸、心拍数が低下し、血圧も下がります。

そして消化器系も休眠状態に入ります。

 

絶食が体の治癒力を活性化出来るとすれば、それはなぜなのでしょう?ココソフ教授の教え子であるオシニン教授は気管支喘息の専門家として、およそ一万人の患者を絶食療法で治療してきました。

四十年間事故は一つもないと教授は言います。

彼の研究で絶食によって、肺粘膜の細胞に変化が起きる事がわかりました。

黒く見える細胞はヒスタミンが蓄積し、詰まっている状態です。

ヒスタミンはその受容体と結びつき、気管支痙攣を起こします。

 

ところが十二日間絶食を続けると、ヒスタミンがなくなり痙攣は治まります。

オシニン教授:「絶食療法で気管支喘息を治す、という考え方は今までになかった為、この効果に関するデータは世界中でこれだけだと思います。私達は体全体と、呼吸器の変化を研究した結果、呼吸器の浮腫みや炎症の原因となるヒスタミンを絶食療法で不活性化出来ると確認出来ました。」慢性化した気管支喘息は、従来の医学では完全に治すことは出来ません。

多くの患者が吸入器を使い、一時的に症状を緩和する治療法に頼っています。

絶食療法が気管支炎に効くならば患者にとっては朗報です。

およそ千人を対象に追跡調査をしたところ、半数の患者が絶食後、適切な食習慣を守り、七年後も良好な状態を保っていました。

 

他の治療法も併せて行う必要がある人も居ましたが、十パーセントから十五パーセントの患者の喘息が完治していました。

公衆衛生政策の一環として、絶食療法を確立するため、4箇所で実験が行われ、データが集められました。

科学アカデミーは結果を公表しましたが、これがソ連以外で紹介されることはありませんでした。

ドイツでは、人口の15%から20%が、既に絶食療法を経験済みだと言われます。

ボーデン湖を望む絶食療法の施設は、最も歴史が古く、60年の歴史があります。

ここでは体の中の老廃物の排出のために、運動も治療の一環として行っています。

このブヒンガー・クリニックは、国際的評価が高く、毎年2000人もの人が訪れます。

慢性疾患を治すために来る人もいれば、高血圧糖尿病、肥満の予防と、体調管理のために訪れる人もいます。

 

まだ報告書は続きますが、ロシアでやれることを日本ではなぜできないか、よく冷静に考えてみましょう。