最近、酵素ジュースの普及により、家でダイエットが目的で断食をする方も多くなりました。
また、断食施設もかなり多くできてきました。
しかし、どうも日本国内の断食施設では、何か断食そのものを勘違いしているようです。
断食療法がヨーロッパでは普通の医療に取り入れられていますが、このノウハウはすべて「修道院の断食」から得たもので、すべて修道院からのノウハウの応用に過ぎません。
日本はまだヨーロッパから見れば、更に一段と遅れた単なるビジネス目的だとしかいえない断食施設が多いのではないでしょうか。
しかも隣国、韓国が断食のメッカだということは、日本人にはほとんど知られていません。
韓国は断食では日本と比較にならない規模なのです。
私が最初に断食に目覚めたのは23年前、43歳の時でした。
それまで断食とはまったく縁遠い存在で、誰からも「断食のだの字」も聞いたことはありませんでした。
しかし、ある時に韓国で最大のキリスト教会「ヨイド純福音教会」に行きました。
信徒数は何と100万人というとてつもない大きな規模の教会でした。
しかし開始された1955年には数人規模でしかなかったのに、どうして100万人に成長し、プロテスタントで世界一になったのか、その秘訣は断食と祈りにありました。
ここの役員の案内でそのいきさつを聞き、さっそくシャトルバスで、この教会の施設オサンリに行きました。
するとノアの方舟のような大きな建物があり、3万人収容できる断食施設でした。
大型バスもたくさん来ていますし、毎日、数回の礼拝があり、満室でした。
韓国では、救急車で病院に運ばれる時でもまずは教会の断食施設へと患者は言うそうですが、韓国では国民の半数がクリスチャンなのでうなずけることです。
これは日本では絶対にあり得ないことです。
韓国には2000のキリスト教の断食施設があり、断食は当たり前です。
このような事実はまったく知らされていませんでしたが、その事実を知り、私はすぐさま日本で韓国のような施設を開きたいと思いました。
さっそく日本に帰って妻に相談してみました。当時、私は保険の代理店を経営しており、従業員20名の大手代理店で売り上げも2億円近くあり、日の出の勢いでしたが、断食のためなら、経営を誰かに継承してもらい、さっそく断食施設を建てようと走り出しました。
まず、自宅近くの土地に建設する計画を立てました。
もちろん韓国がお手本ですから、韓国に習い、韓国をめざすプログラムを立てました。
そして自らも断食をしなければ話になりませんので、三重県にあるキリスト教の断食施設で1993年3月に断食をすることにしました。
韓国式断食、つまり水だけの本断食です。
しかし、この断食は相当、無謀な断食でした。