私とっては生まれて初めての断食ですが、この施設も韓国の影響を受け、水断食だけでしたので、韓国で習ったように水を飲む断食をすることにしました。
仕事が忙しく1週間しか断食期間が取れず、まず、1週間前からおかゆで予備断食をして、水はなるべく飲むようにし、1週間の水断食に臨みました。
この時に私は約8~10リットルの水を飲みました。
さすがにこれは大変で、30分間隔でトイレに行きました。
それまで忙しくて読めなかった本をダンボールに3箱も詰めて、全部読もうと意気込んでこの施設に来ましたが、まったく読めず、寝てばかりでした。
私は本来、病気もなく、ただ肥満体でしたが、肥満も病気の一つでした。
そして何とか青息吐息で毎日、水を飲み続けて1週間を終えて、帰宅して体重計で測ったら、18kgほど減って、ガリガリに痩せてしまいました。
しかし、後日、断食専門書を読んでみるとこれは相当やばい断食方法であることが分かりました。
10リットルも水を飲むと腎臓など内臓に相当な負担がかかるし、低血糖にもなるし、無事に自動車で運転して帰宅できたことが奇跡でした。
もちろん回復食もいただき、帰ってからも1週間回復食をたべましたが、とにかくこのような韓国式がなぜ無謀であったか後で分かりました。
それは韓国人と日本人とではあまりにも体内酵素の量が違い過ぎたのです。
韓国人は、キムチ民族とまでいわれ、1日の食事では必ずキムチが出ますが、韓国人のように日本人は発酵食品を食べません。
ですからからだの中の酵素が1対10ぐらいの差がありました。
韓国人は水断食だけで40日間、平気なのは、キムチの量、つまりこの優れた発酵食品で酵素がからだに充満されていたのです。
日本人はこのような毎日食べるような発酵食品、酵素がありませんでした。
後から聞いて驚いたのですが、100万人のヨイド純福音教会の経営するオサンリ断食施設に体験研修をした日本人の牧師は全員、3日目でダウンして、全員が大の断食嫌いになったそうです。
それほど日本人にとって、水断食は困難であり、危険なことだったようですが、私はそれも知らず、1週間、倒れることなくまっとうできたのは奇跡でした。
そして帰宅したら家族の者が、あまりにも痩せたからだを見たからでしょうが、「これでは、ガンで痩せたと思われるので、少し体重が戻るまで外に出ないでほしい」と。
確かに1週間で18kgも痩せるとそう思われるのでしょうか。
仕方がないので自治会の会議にも行かなかったのですが、皮肉にも1週間後に妻が心筋梗塞で急死して、葬儀で私の痩せたからだをみることになってしまい、どのように地域や親戚の方は思われたのでしょうか。
異常な痩せ方で、妻の後を追って死んでしまうのでないかと思ったとある親戚の方から言われました。