妻が急死して1年後に再婚し、断食施設も与えられてオープンしました。
オープンまでに何冊かの断食に関する本を読んで、20種類ぐらいの断食を試してみましたが、どれも失敗で納得のいくものではありませんでしたので、オープン後も、韓国式水断食の運営でした。
そのような中で、名古屋から断食に来た青年たちが、3日ぐらいでバタバタ倒れてしまう事態となりました。
これを見ていた大阪の方が、酵素断食を勧めてくださいました。
そして手造り酵素のテキストをくださり、施設で初めて酵素を造りました。
その酵素を飲んでどれだけの日数、断食が可能なのか試してみることにしました。
それが第1回目の40日断食です(1996年のこと)。
これまでの水断食とは違い、ものすごく楽で断食を開始することができ、1週間の水断食とは大違いでした。
最初は2週間の予定で、開始したのですが、あまりにも調子がいいので、結果的に40日間、断食を続けることができました。
ただ、酵素をたくさん飲み過ぎて、体重はほとんど減らず、むしろリバウンドが大変でした。
その後、私は20kgも体重が増加し、超肥満となってしまいましたので、酵素断食の怖さは、リバウンドにあったということが分かりました。
それですから断食のデトックスもまったくなく、からだの浄化もないということが分かりました。
ですから2005年からは酵素断食ではなく、半断食をするようになりましたが、お酒が売れなくなった大手酒造会社が、酵素ジュースを販売し始め、ネットの通信販売で大々的に通信販売されるようになりました。
特に家でできる断食をうたい文句にネット広告で流れて自宅で断食がなされるようになりました。
しかし、私が1996年に体験したようにリバウンドで失敗して、私の断食施設に来られる方が多くなってきました。
また、酵素断食では、多くの問題点も出てきました。
帰ってからも酵素ジュース過信で、体重や食事の管理がでたらめになり、かえって病気になる方が増加してきたのです。
今、私が発酵薬膳断食を唱えたのはこのような苦い経験があるからです。
まず断食後のアフターサービスをする断食施設は皆無でした。
しかし、断食は自宅に帰ってから、その真価が問われます。
せっかく断食してからだをリセットしてもリバウンドしてしまい、再度、酵素断食してまた戻し、またリバウンドと繰り返すと今度はなかなか痩せない体質となって、体重が落ちず、なおやけくそになり、食べてしまうという無茶苦茶な食生活になってしまいます。
私も短い時間でしたが、そのようなことを体験したので、よく分かります。
断食をなめたらあかんということです。
そして自宅断食では死亡に至る事故も相次いでいることも事実なのです。