「酵素栄養学」を日本で最初に提唱し、たくさんの本を書かれています鶴見隆史医師ですが、結果的に酵素ジュースファスティング(断食)にその理論が応用されて、イレギュラーな酵素断食ブームの火つけ役となっていきました。
私は以前からこのような酵素ブームには大きな疑問を持っていましたので、これから「発酵栄養学」と「発酵薬膳ファスティング」を提唱していきたいと思います。
酵素栄養学も大いに参考にさせていただきながら、ファスティング指導者、実践者の立場から、「発酵栄養学」に基づく健全な病気にならない生き方を求めていきたいと思います。
とにかく健康の基礎は発酵食にあります。
しかし、今、発酵食は大きな転換点に来ています。
それは味噌など日本の伝統食・発酵食品の消費量が、半減しているからです。
このような発酵食が軽んじられてきたのは、なぜでしょうか。
明らかに西洋食の力です。
その御三家は、肉、小麦、乳製品です。
日本はコメと魚を食べ、それを発酵させて保存食としてきました。
この素晴らしい伝統を生かす「発酵栄養学」が日本に拡大するように尽力していきたいと思います。
そして高島市が発酵の地域起しをしていますので、そのことで高島市に移住してきたのですから、高島市から初の発酵栄養学を発信し、さらに「発酵薬膳ファスティング」が古民家ファスティングとあわせて高島市の地域起しに寄与できればさいわいです。
発酵栄養学+薬膳+マクロビ、そして東城百合子さんの自然療法のすべて良きところをとり、「発酵薬膳ファスティング」を完成させていただきます。
そのベースとなるのが発酵栄養学です。
酵素栄養学を唱える鶴見医師とは、少し観点が違いますが、同じなのはファスティングを取り入れることを主眼においておられることです。
大きく違うのは、ユダヤ人のファスティングの知恵をベースにしていることです。ユダヤ人のファスティングは、いかなる民族よりもいかなる宗教、ファスティング療法より優れていますし、その歴史の長さ、内容、重さが違います。4000年のファスティングの歴史には、勝てません。
4000年前、ユダヤ人が奴隷として酷使されていた状態であった時に数百万の民族を奴隷から解放し、パレスチナに向かったのですが、40年間、砂漠を行進した彼らを養ったのは、「マナ」でした。このマナこそ発酵食だったのです。
マナの正体は旧約聖書に書かれていますので、それをそのまま読めば、砂漠で生まれた発酵食であることは明確であり、発酵食は、天から与えられたものであることが分かります。
発酵とは究極の自然食なのです。
そのマナを40年間食べ続けたユダヤ人は、背丈が倍以上もある白人たちを次から次へと打ち破りイスラエルを建国していくのです。
「発酵薬膳ファスティング」はあなたのからだを根本から建て直すことなのです。