40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

ファスティング(断食)初級編-02-目覚めた人たちは知っていた断食の効果

野生動物は断食が最大の自然治癒力であることを本能的にしっています。しかし、知らないのは人間だけですが、やはり目覚めた人たちは知っていたのです。

 

ギリシャ文明を築いた数学者ピタゴラス(紀元前560-480)は、「断食すると頭がよくなる」と何度も長期間の断食をして、ついに「ピタゴラスの定理」を発見しました。

 

またギリシャの医師、ヒポクラテス(紀元前460-370)は、「食べたい放題食べると体の害になる。病人に食物を強いると病気の方まで養うことになる」といいましたが、彼は後世の西洋医学に大きな影響を与え、医学の父、医聖、疫学の祖などと呼ばれますが、それは医学を原始的な迷信や呪術から切り離し、臨床と観察を重んじる経験科学へと発展させたからなのです。

 

そのヒポクラテスが、断食に関しても医師の倫理性と客観性から明確に書いているのです。

 

このように古代からギリシャの哲人、数学者、医聖たちが、ファスティング(断食)が心身におよぼす絶大な影響力(効果)をよく知っていたのです。

 

しかし、断食民族といわれるユダヤ人は、さらに1500年も前に、断食の効果を知り抜いていたのです。それは彼らの民族発祥に遡るのですが、エジプト王の圧政に苦しむヘブル人(川向うの人々という意味)という集団が、モーセという指導者に導かれて、エジプトを脱出し、カナン(パレスチナ)に向かいました。そこに入植するまでの40年間は、まさに断食の旅だったのです。

 

その旅の途中で生まれた十戒などが書かれた律法の書(またはモーセ五書またはトーラとも呼ばれ、創世記、出エジプト記レビ記民数記申命記)には、断食のことがかなり書かれています。

 

その律法の書を読めば、世界一優秀な民族、ユダヤ人の力の秘密は、断食であることがすぐ分かります。律法の書をベースにキリスト教イスラム教が誕生したのですから、当然、キリスト教も熱心に断食する信仰です(ただし、プロテストタントは曖昧な教団教派もあります)し、イスラム教は、断食の教えは厳しい戒律となっています。

 

キリスト教イスラム教も断食がごく自然に生活の中で行われ、食生活にも生かされています。ただ、日本の健康本では、西欧食への批判(大半が肉、乳製品など)が強いのですが、確かにキリスト教が西欧に広がり、ゲルマン族など肉食を中心にした民族が、こぞってクリスチャンになり、肉食をある程度容認したので、その面もありますが、少なくともカトリック修道院では、断食と菜食、ハーブなどを主体とした食生活は厳格に守られてきました。

 

その修道院から、断食療法が西欧に広がりました。修道院はまさに慈善による貧民の救済施設および巡礼者や旅人の休憩所だったからです(それをホスピスという)。

 

私たちの「藤樹の宿」は、まさにホスピスなのです。断食で癒しを受け取るところなのです。