断食で免疫力がアップすることについては賛否両論ですが、数十年にわたり断食療法をしてこられた甲田光雄医師の言葉には説得力があります。
私もそうですが、断食指導23年の経験でこの免疫力については、効果ありということを申し上げるしかありません。
甲田医師は、「断食は免疫力の力(病気と対抗する力)を上げ、自然治癒力を高めることは、経験的にしられていた。
たとえば風邪をひいたとき、栄養のあるものをたくさん食べるよりも、1日何も食べなかつたり、重湯だけにしたほうが早く治ります」と言われますが、私も23年間で1度だけ重いインフルエンザに罹りましたが、後は、風邪をひきかけたら断食をしています。
そうすると2、3日で完璧に風邪は治る経験をしています。
つまり断食で免疫力がアップされるから風邪も早く治るのですが、どのようなメカニズムでそうなるのでしょうか。
まず、断食をしますと当然、体は飢餓状態モードになります。
当然、飢餓状態の体は、できるだけエネルギーを消費したくありませんから、効率よくエネルギーを消費するために、体内では優先順位の低い細胞をエネルギーに変えようとします。
その過程で、不要な免疫細胞を消費します。そのあとに、消費された免疫細胞を補うために、元気で活発な免疫細胞が作られ、免疫システムがリセットされるというシステムです。
リセットされたら、元気で活発な免疫細胞が体中に広がるので、免疫力がアップされるわけです。
免疫細胞は、年齢と共に減少していくのですが、断食をすることで、免疫細胞をより強力なものにできますから、年老いた人にとっては、新しい健康法の一つなのです。
ただ残念なことに60歳以上の方は、断食そのものに抵抗があって踏み切れないだけのことです。
免疫学の大家、安保徹教授は、がんの原因は自分自身のなかにあると言います。
「がんをはじめ多くの病気は、免疫が低下することによって起こります。
そして免疫力を低下させる元凶は、偏った生き方なのです。
ところが、医療関係者も 一般の人も、なぜがんができるのかをきちんと理解していません。
だからがんを治すには、“悪いものを取る”“小さくする”という考え方にしか辿り着けないのです。
免疫の主役である白血球は自律神経に支配されており、働きすぎ、悩みすぎなど、無理な生き方によって自律神経のバランスがくずれ、免疫が低下して、がんや慢性疾患を発症するという考え方です。
免疫力を保つのは、ファスティング(断食)と安保教授も認めておられます。
「藤樹の宿」でファスティングして、心の安らぎとリセットでさらにがん細胞も吹き飛ばしましょう。ファスティングの効果を体感してください。