ファスティング歴23年の中で一番、怖いのは、「おれは40日間の断食をしたぞ」という高ぶりです。おごり、高ぶりでどうなるかは、先の衆議院選挙で「希望の党」を立ち上げた小池東京都知事の「排除」の一言に見られます。
朝日新聞デジタル版で元首相の細川護熙さんは、「大義なき解散は実は野党にとって好機でした。(東京都知事の)小池(百合子)さんが希望の党の代表に就任した直後の一瞬は風が吹いたのですが、その後の混乱が台なしにしてしまいました。
にもかかわらず、今回自分が排除する側に回ってしまいました。
それではうまくいくわけがありません。
おごりがもたらした結果でしょう。」と語っておられます。
つまりこのような高ぶり、おごりの発言こそが悪臭を放つものとなるということです。
断食は素晴らしいことばかりをブログや本に書く方は、いつの間にか知らず、知らず、小池さんと同じ穴のムジナなのです。
私はこのブログでタイトルのように「本音」を率直に書いています。
その大半は失敗の記録にほかなりません。
しかし、長期ファスティングをした方の大半の記録を読みますと、細川さんのいみじくも指摘されたように、高ぶりおとおごりに陥って鼻持ちのならないファスティング・マニアになってしまう文章や発言が実に多いのです。
この記事の共通点は、ファスティングの本質の何たるかが全く理解できていません。
できれば下記の聖書の言葉を1万回、写経してほしいです。
「イザヤ書58:6 わたしの選ぶ断食とはこれではないか。悪による束縛を断ち、軛の結び目をほどいて/虐げられた人を解放し、軛をことごとく折ること。 58:7 更に、飢えた人にあなたのパンを裂き与え/さまよう貧しい人を家に招き入れ/裸の人に会えば衣を着せかけ/同胞に助けを惜しまないこと。」
写経していただきたい上記のファスティングの基本姿勢のあり方には、どこにも自分のことは出てきません。書かれてあるのは、
1・隣人が何らかの縛られているならばそれを解放させるために断食をしなさい。
2・誰かに差別され、虐待されている方のために断食をしなさい。
3・飢えた人に断食して、あなたが食べなかった分だけ分け与えなさい。
4・何も持たない貧しい人をもてなしなさい。
これが本当の断食なのだと明確に示されているのです。
その意味では、日本で今、大流行の断食はすべて間違っているのではありませんか。
そもそも断食しているのは何のためか分かっていないからです。
本当のファスティングは神の前に徹底的に打ち砕かれて謙遜になること。