古民家ファスティング 藤樹の宿は、米原市、長浜市で半年も物件を探し、約100戸は見て回り、その中から2戸に焦点を合せていました。
99%までその物件で決定する寸前で、安曇川町の物件の紹介を高島市役所移住課から連絡が入りましたので、見学に来ました。
国道161号線から安曇川町に入ると道の駅があり、そこに「中江藤樹生誕の地あどがわ」という看板があり驚きました。
なぜなら内村鑑三著「代表的日本人」で中江藤樹のことを何度も読んでいたからです。
そして物件のある安曇川町南船木に来てまた驚いたのは、今西牧師の開拓した「はこぶね保育園」が、その真裏にあったことです。
さらに驚いたのは、桜美林大学創始者、清水安三の出身地である新旭町まで数分だということを知った ことです。
そして決定的なのは、発酵の地域起しをしていたことです。
私はファスティングを日本中に広めるのが残された生涯の使命だと固く信じていますので、農家民宿で5名前後の少数規模の断食道場施設を全国に展開していきたいというビジョンを持っています。
その為の実験場に相応しい場所だと直感しました。
そして本物のファスティングを求める地ではないかと思ったからです。
このような理由でこの地に移住を決めたわけです。こうして藤樹の宿が誕生しました。
しかし、高島市役所でいただいた市広報誌を見て驚きました。
人口が著しく減少し、年間700人減もあり、ついに5万人を割り、限界部落も幾つもあることでした。
また大きな企業がなく、若者の流出が止まらないことなど問題が山積している高齢化が著しい農村地方都市であることなどが分かってきました。
しかし、こうした農村都市であるがゆえに自然環境は多く残されており、ファスティングの環境は最高だということです。
藤樹の宿のあるこの地はファスティングの聖地となるのではないか、そのように判断しました。
そして昨年末、この聖地に来ることを決意したのです。