【コルナロ語録 18】
私の場合、パンと卵の黄身。そしてスープかパン粥、肉と魚を少しで、
日替わりで数種類を食べている。
経済的に肉、魚が食べられない場合、全粒粉のパンとパン粥、卵、
野菜で十分である。
そして量を十分、注意してほしい。
この食習慣であれば、天寿による自然死以外で亡くなることは決してない。
先天性の病気を抱えている限りではそうではない。
たとえそうであろうとも節食(超少食)ならば、病状に好転を見るだろう。
ああ、一方が健康と長寿。他方が疾病や若死にとは、
食習慣における節制と不節制との間には何という大きな差であろうか。
事実、私の知人、親戚には放縦な生活で病んで
天寿を待たずに他界した者は少なくない。
もし彼らが私の忠告を聞いてくれたら、今も健やかであっただろう。
そういうわけで私は食習慣の重要さを、世に広めるために、
以前にもまして努力したい。
まことにかもことに多くの楽しみに囲まれ、以前よりもさらに現在が最も幸福で、
喜びに満ち、エネルギーに満ち溢れた老人にあなたがたの目の前にいるのだ。
ゆえに私の流儀に倣うならば、誰でも同じように明晰な頭脳、穏やかな気分、
しかるべき風貌、衰えない学習意欲など多くの恩恵に預かることが可能となる。
(86歳の講和-02「無病法」71-72頁から)
【解説 18】
コルナロの食事は、アングロサクソンの白人であり、
また金銭に何不自由のない伯爵なので、今日の一般庶民に置き換えればこうなります。
食事は、甲田光雄医師の少食健康法の甲田療法食か、藤樹の宿方式です。
玄米、または玄米粥が主食で肉、魚ではなく、
植物性タンパク質である豆腐、納豆、厚揚げ。
そしてスープが味噌汁です。
これを超少食にします。
問題は質よりも量です。
玄米菜食主義者やマクロビアンでも量を食べ過ぎたら、コルナロ方式からは大きく逸脱します。
また、玄米菜食主義者で陥るのは、生野菜を食べないことです。
したがって甲田療法でもありましたように、生野菜をしっかり取っていただきたいと思います。
コルナロは、宿便のことは書いていませんが、
超少食ならば甲田医師が語っておられるように確実に宿便を除去できます。
約8ヶ月かかりましたが、みごとに宿便を除去できました。
除去してみたら人生が一変しました。
何か一皮むけたような感じがします。
コルナロが言うように
「前よりもさらに現在が最も幸福で、喜びに満ち、エネルギーに満ち溢れる」のです。
それを経験したら更に前を見て進んでいくことができます。
コルナロをめざして行きましょう。