コルナロの超少食はファスティング(=断食)だと思いますが、
コルナロ自身はそのような自覚があったかについて考えてみたいと思います。
コルナロは厳密に断食ということを把握していた言葉はみつかりませんが、
ここまでの少食、つまり一日350gに絞り込んでいますので、
これはもう断食だという定義でよいかと思います。
コルナロの文章から1日に3回の食事は定時で規則正しく食べていますから、
1回で100gの食事を朝と昼。そして夕食で150gの合計350gが一日の量です。
モデルの方は、350gを6回に分けて食べているのが普通だと現役のモデルから聞きましたので、
1回あたり約60gです。これは主食と副食を併せたグラム数です。
これはまさにファスティングそのものです。日本では断食というと修行で、何も食べないか水、
または酵素ジュースだけという思い込みがありますが、
本当に安全で長いスパーンで断食を成功させるのは、
コルナロ流の超少食ファスティングが最適なのです。
まず、第一にリバウンドが起こりません。つまり水断食ですと必ず、リバウンドを経験します。
先般も日本では最も古い断食施設で13年前に水断食を経験した方が来られました。
藤樹の宿では、超少食のことなど詳しく説明したのですが、13年前に刷り込まれた断食、
初めて体験したその断食から、なかなか脱することができないようで、対応に苦慮しました。
藤樹の宿には、これまで人生で初めて断食をするという方の訪問が圧倒的に多いのは、
食べながら断食できる安心感からです。
しかし、前者の様に苦行のともなう断食を体験した方は、まったくそこから脱していくとか、
または、まったく断食で失敗したことがないのか、そのどちらかです。
断食は苦行ではありません。
体の体質改善です。
ですから超少食の断食方法が、最も安全であり、その反動を抑えることが可能なのです。
何よりも私自身が、水断食の後、どれだけ凄まじい反動で過食状態になったかの体験者なのです。
43歳の時、80㎏だったのですが、1週間の水断食で18㎏減量し、
標準体重の62㎏になったのですが、
すぐさまリバウンドして元の体重に戻り、2年後の今度は、酵素ジュース断食して、
また62㎏に減量して戻りました。
しかし、2年後にはプラス10㎏の90㎏にまで超リバウンドをしてしまいました。
そして2回、40日断食をしましたが、もう減量は無理だと諦めてしまいました。
それは減量とリバウンドの繰り返しをすると減量しないカラダになるからです。
その時の写真が3月初旬に出てきて、唖然としました。
それから約10年間、80㎏台から体重は落ちなかったのです。
そしてようやく糖質ダイエットで70㎏台に落ちましたが、これまた減量はストップしてしまいました。
そして年齢も60歳台に突入していましたので新陳代謝も悪く、余計に減量は難しかったのです。
しかし、昨年、藤樹の宿オープンとともに私の唱えるコルナロのような
「藤樹の宿方式・超少食ファスティング」に6月のオープンからしたところ、
3ヶ月で10㎏の減量となったばかりではなく、2つあった病気も癒されたのです。
そして標準体重の62㎏になり、今もそれを維持できています。