独立行政法人国立がん研究センターは、これまで日本人を対象とした研究では明らかになっていなかった、肥満と閉経状況別の乳がんの関連性について、日本人を対象とした大規模な前向きコホート研究を行い、大きな要因があることを確認したということです。
まず(2015年のがん統計予測)乳がん罹患数は89,400人、死亡数は13,800人です。
乳がんになる方は、患数の増加の一途です。すでに1995年以降、乳がんは女性のかかるがんのトップになっています。
乳がんの多くは乳管から発生しますので「乳管がん」と呼ばれます。
小葉から発生する乳がんは、「小葉がん」。この乳管がん、小葉がんとは、乳がん組織を顕微鏡で検査(病理検査)しす。
乳がんは、しこりとして見つかる前に、乳房の周りのリンパ節や、遠くの臓器(骨、肺、胸膜、肝臓、脳など)に転移して見つかることがあります。
乳がんの種類や性質によって、広がりやすさとか転移しやすさ異なります。
体内のエストロゲン濃度が高いことや経口避妊薬使用、閉経後の女性ホルモン補充療法など体外からの女性ホルモン追加でリスクが高くなるのです。
さらに体内のエストロゲン濃度が維持されている期間が長いほど、ホルモン受容体陽性の乳がんの発症リスクがアップします。
初潮が早いことや閉経が遅いことは体がエストロゲンに暴露される期間が長くなります。
妊娠や出産経験のある女性に比べて、 ない女性は乳がんの発症リスクが高く、さらに初産年齢が遅いほどリスクが高いのです。
脂肪細胞でもエストロゲンがつくられるため、成人してからの肥満が大きなリスク要因とされています。
特に、閉経後の肥満はリスク要因であることがわかっています。
その他には出生時の体重も乳がんの発生に影響すると考えられています。
この研究は、18万人以上のデータで満指数(BMI)と乳がんとの関連を閉経状況を調査しています。
そのリスクはBMI 30以上で2.25倍と高い数字でした。
この研究結果で乳がん予防の観点からは痩せているほうがリスクが低いことも分かったのです。
ただあまり痩せて極端なな栄養不足は免疫力を弱めて感染症を引き起こし、血管壁がもろくなり脳出血を起こしやすいリスクもあります。
国立がん研究センターが科学的根拠に基づいて提唱する「日本人のためのがん予防法」では、総合的な健康にも配慮し、中高年女性のBMIの目標値としては21以上25未満を推奨しています。
このBMI数値を回復し、維持するためには、藤樹の宿で少食ファスティングで体重管理をしますのでお任せください。