食道は、のど(咽頭)と胃の間をつなぐ管状の臓器で、 部位によって、頸部食道、胸部食道、腹部食道と呼ばれています。
食道は体の中心部にあり、気管、心臓、 大動脈や肺などの臓器や背骨に囲まれています。
食道の周囲にはリンパ節があります。食道の壁は、
内側から外側に向かって粘膜(粘膜上皮・粘膜固有層・粘膜筋板) 、粘膜下層、固有筋層、外膜に分かれています。
食道は、口から食べた食物を胃に送る働きをしていて、 食道の粘膜は食物が通りやすいように粘液を出しています。
また、食物を飲み込んだときには、 食物は重力で下に流れるとともに、 筋肉でできた食道の壁が動くことにより胃に送り込まれます。
食道は、胃内の食物の逆流を防止する構造になっています。 食道には消化機能はありません。
次に食道の下部に多くできます。食道がんは、 食道の内面をおおっている粘膜の表面からできます。
食道がんは食道内にいくつも同時にできることもあります。
それより深い層まで及んでいるがんを進行食道がんと呼びます。
食道の粘膜から発生したがんは、大きくなると深層(外側) へと広がっていき、 気管や大動脈などの周囲の臓器にまで直接広がっていきます。
これを浸潤といいます。
また、食道の壁内にあるリンパ管や血管にがんが侵入し、 リンパ液や血液の流れに乗って、食道外にあるリンパ節や
肺、肝臓などの他の臓器へとがんが移っていきます。
これを転移といいます。
食道がんは、初期には自覚症状がないことがほとんどです。
がんが進行するにつれて、飲食時の胸の違和感、 飲食物がつかえる感じ、体重減少、胸や背中の痛み、咳、 声のかすれなどの症状が出ます。
食道がんと新たに診断される人数は、1年間に10万人あたり17 .9人です。
男女別でみると、男性では1年間に10万人あたり31.0人、 女性では5.6人と、男性に多い傾向がみられます。
年齢別でみると、50歳代から増加を始め、70歳代でピークを迎 えます。
食道がんの発生する主な要因は、喫煙と飲酒です。
特に日本人に多い扁平上皮がんは、 喫煙と飲酒との強い関連があります。
食道がんの発生する危険性が高まることが報告されています。
また、喫煙と飲酒、両方の習慣がある人は、 より危険性が高まることが指摘されています。
熱いものを飲んだり食べたりすることが、 食道がんができる危険性を高めるという報告も多くあります。
がんは検査で見つかる大きさや症状が出るまでに10年以上かかる とされています。
50歳でがんを発症した場合には、30代や40代の時にがんが生 まれていたことになります。
多種の癌リスクの増大に関連しています。
2002年に国際がん研究機関は、ヨーロッパのデータを用いて、 子宮体癌と食道癌の全症例の3分の1、
腎癌の4分の1に肥満が影響していると推計しています。
肥満と癌を仲介すると目され現在研究中の分子は、 すべてとは言わないまでもほとんど、 発癌物質ではなく癌促進物質です。
つまり、正常細胞を癌細胞に変える変異を引き起こすのではなく、 癌細胞の成長と増殖を促進します。
現在までの研究から、 肥満は様々ながんのリスク要因であることが報告されています。
近年、欧米で急増している腺がんでは、 食べ物や胃液などが胃から食道に逆流する「胃・食道逆流症」 に加え、
肥満により確実にリスクが高くなるとされています。
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