血管が破けて出血するタイプの「脳出血( 以前は脳溢血と呼んでいました)」の二つに大別できます。
脳出血が減ったのは、高血圧の治療が普及したおかげです。
高血圧は血管の壁に強い圧力がかかっている状態なので、当然、 血管が破けやすくなるのです。
脳出血が起きると、急に頭痛や吐き気・嘔吐、 左右片側の手足の麻痺などが現れます。
麻痺は次第に進行し、 それとともに意識が低下して昏睡に至ることもあります。
出血そのものは時間がたてば自然に止まるのですが、
あふれた血液によって周囲の脳細胞が圧迫さたり、 脳の内部の圧力(脳圧)が高くなるために
出血箇所から離れた部分の脳にも血流低下などの影響が出ることが あります。
こうした脳細胞のダメージにより、 出血が止まった後にも麻痺などの後遺症が残ることが多く、
最悪の場合には発作から回復せずに死亡に至ります。
なお、脳の内部の出血(脳内出血)のほかに、
脳血管疾患の患者数は、117万9,000人。
脳血管疾患の年間医療費は、1兆7,730億円。 脳血管疾患の年間死亡数は、11万4,207人 。
脳出血の場合、「最大の危険因子が高血圧」 ということがはっきりしています。
ですからその予防には血圧管理が最重要事項となり、 そのためには塩分摂取を控えること、
肥満・メタボの場合はその解消が基本となります。
なお、 血圧が短時間で急に高くなったときに発作が起きやすくなります。
具体的には入浴(とくに冬から春)、トイレでのいきみ、飲酒、 喫煙などが発作の引き金となります。
寒い季節の入浴の前には、 脱衣場と浴室を室温に近付けておくことが勧められます。
また、湯船はややぬるめがよいでしょう。
そして長湯はさけましょう。
また、便秘がちな人も要注意です。
このような対策をしていても脳出血の発作が起きてしまった場合に 大切なことは、
ためらわずに救急車を呼ぶことです。
発作の症状は、初めは軽くても時間とともに進行します。
症状が軽いと救急車を呼ぶのがためらわれるかもしれませんが、
1 分1秒の差が命を左右することになりかねません。
発作の急性期を過ぎたら、リハビリテーションをスタートします。
からだが自由にならず辛いこともいろいろでてきますが、 希望を失わず、気長にリハビリを続けましょう。
特に過体重または肥満の女性は、 虚血性脳卒中のリスクが上昇する一方、
出血性脳卒中のリスクは低いとの新たな研究結果が明らかになって います。
肥満によるリスクはかなり高いのです。
隠れ肥満もあり、隠れ高血圧もありますので、まずは藤樹の宿で、
デトックス、宿便除去、ダイエットをしましょう。