血清脂質値とは、血液の中の脂肪分の濃度(濃さ)のこと。
血液の中の脂肪分はいくつかのタイプに分けられ、健康な人は、
この三つの値のいずれかがその範囲を超えた状態が、 脂質異常症です。
ただし、LDL-コレステロールが140mg/dL未満であって も
120~139mg/dLの間は「境界域」に該当し、
しかし、善玉のHDL-コレステロールは高いほうが良いので、
血清脂質値が異常でも、通常、症状は現れません。 症状が現れないのにもかかわらず、
知らず知らずのうちに、全身の血管が傷めつけられます。 その影響は主に、動脈硬化となって現れます。
動脈硬化が進むと、心臓や脳などの血液の流れが悪くなります。
いつも気をつけておく必要があります。 現在の患者数は、206万2,000人 で、
このうち、男性は59万6,000人。
女性は146万5,000人。LDL-コレステロールが140以 上だと、80未満に比べて、
具体的には、 動物性脂肪である肉や卵などのとり過ぎに注意が必要です。
また中性脂肪値は、食事の量自体が多すぎたり、 清涼飲料水またはアルコールを飲み過ぎたり、
甘いお菓子を食べ過ぎると高くなります。
反対に、野菜などに豊富に含まれている食物繊維や魚油( とくにイワシなどの青魚)、
それに豆腐などの大豆製品は、血清脂質値を下げたり、 動脈硬化を抑制するように働きます。
早い話が、脂質異常症の予防や治療には、 洋食よりも和食のほうが適しているということです。
また、太り気味の場合は減量が大切です。
体重が適正になると、脂質異常症だけでなく、 高血圧や糖尿病などの改善効果も得られます。
これらの病気はすべて動脈硬化の進行を早くする要因です。
減量の効果は血清脂質値の改善だけにとどまらず、 全身的に好影響をもたらすところから、
とても効率の良い治療法だと言えます。
食習慣の面を改善するのと同時に、 からだを動かす運動習慣を身に付けることです。
からだを動かすことは、体重管理のうえでも必要ですが、 それとともに善玉のHDL-コレステロールを増やす効果もありま す。
肝臓から中性脂肪を多く含むVLDL(超低比重リポ蛋白) が血中に過剰に放出されることで、
VLDLがHDLへと代謝されにくくなり、血中のHDLコレステ ロールが低下します。
脂質異常症の8割以上は生活習慣に関連した原因によるもので、
中でも食事に関わる要因が一番多いことから、 予防には食生活を適正に保つことが重要となります。
普段から動物性脂肪を控えたバランスのいい食事を心がけることが 大切です。
また喫煙はHDLコレステロールを減らすだけではなく、LDLコ レステロールの酸化も促進します。
また血中の中性脂肪が非常に高くなると、 稀に膵炎を起こすこともあります。
このために肥満解消が早急に必要で、適切なダイエット、 食事改善をしましょう。
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