「リンゴ型肥満」の人は腎機能が低下しており、 年齢が進むと血圧が高くなり、
慢性腎臓病を発症する危険性が高いという研究が発表されています 。
若いうちから内臓脂肪を減らす対策をすると、 高齢化してから腎臓病を予防できます。
腎臓は血液の中の老廃物を取り除いてきれいにする臓器ですが、
その腎臓の働き(腎機能)が、 ゆっくりと何年もかけて低下していく病気が「慢性腎臓病」です( 英語では頭文字をとって「CKD」という)。
CKDになり何年もたち腎機能が極端に低下してくると、 尿毒症の症状(例えば、貧血、頭痛、吐き気、めまい、しびれ、
このような症状が現れた場合、 命を守るために早急に透析治療を行わなければいけません。
しかも透析療法が必要なほど腎機能が低下してしまってからでは、 腎機能を元に戻すことはできません。
CKDでは腎機能の低下とは別の懸念もあります。
それはCKDの進行に伴い心臓や脳の血管の病気が増えるというこ とです。
それを防ぐためにも、CKDの早期治療が大切です。
CKDの患者数は、1,330万人 。
透析患者数は、32万448人 。
健診で蛋白尿陽性が見つかった人の5~10%が、 いずれ透析治療が必要になります。
CKDは腎機能が慢性的に低下した状態を指す病名です。
実際には、腎臓そのものに起こる病気(糸球体腎炎など)よりも、
糖尿病に伴うCKDのほうが多いことが今、問題になっています。
糖尿病に伴うCKDの予防する方法は、 糖尿病そのものをきちんと治療することです。
つまり、血糖値をしっかりコントロールすることです。
また、CKDの進行には高血圧も強くかかわっていますので、 血圧のコントロールも大切です。
血糖や血圧のコントロールはCKDの‘予防’だけでなく、当然、 ‘治療’においても重要です。
また、血圧のコントロールは糖尿病以外の原因によるCKDでも重 要で、CKD治療の柱の一つと言えます。
米国腎臓学会の学会誌に発表された研究によると、 リンゴ型肥満の人はそうでない人に比べ、
腎臓の機能が低下し血圧が高めであり、 年齢が進むと慢性腎臓病を発症するリスクが高い傾向があるという ことです。
オランダのフローニンゲン大学医療センターのArjan Kwakernaak氏らの研究チームは、
体格指数(BMI)が25未満の健康な男女315人を対象に調査 した。
対象者の腎臓機能を調べ、 ウエストとヒップの比率からリンゴ型体型と洋ナシ型体型に分け比 較。
その結果、リンゴ型体型の人では、内臓脂肪がたまっており、 腎機能が低下しており、
血液量が増え血圧が高くなる傾向があることが分かったのです。
腎臓の働きが悪くなると余分な塩分と水分の排泄ができなくなり血 液量は増加し血圧が上がります。
さらに、血圧が上がれば腎臓への負担が増え、 ますます腎臓の機能が低下するといった悪循環に陥ります。
内臓脂肪は皮下脂肪と比べて、 たまりやすく減りやすいという特徴があります。
メタボリックシンドロームのベースとなっている内臓脂肪は、
ためる原因となっている食べ過ぎや運動不足などの不健康な生活習 慣を改善することで減らせるものなのです。
ゆえに藤樹の宿で少食ファスティングをして、 びわ湖周辺をよく散歩していただきたいのです。