甲田光雄医師を知る人が少ない昨今、本屋さんの健康コーナには、
医師の書いた健康本がたくさん出回っています。
パラパラと目次に目を通すとすべての本には宿便のことが書かれていません。
また、少食への言及もありません。誰も甲田光雄医師を継ぐ医師はいないようで、非常に残念です。
食べ過ぎが明らかに病気の元凶である源であるとは、1977年のマクガバン・レポートで明らかなのですが、
日本の医学界は今でも無視しています。
食べ過ぎは、当然、宿便を溜め込み、宿便を取らない限り、
生活習慣病の根源的な解決がないという甲田光雄医師の主張も今も無視していてよいのでしょうか。
そして健康雑誌や週刊誌には様々な健康食品の宣伝が満ち溢れています。
特に男性に多いのですが、誰からから聞いたとか、
何かの雑誌で見たという○○健康法をまるで金科玉条のように頑なに守っている方がかなり多いのです。
鹿児島の○○会社の黒酢をアマゾンの定期便で買って飲んでいる方もありました。
しかし、どの健康法でも食べ過ぎたり、過剰に摂取したり、
また、○○健康法をしているから食事は満腹でいいと
まず生ビール、つまみ、そして白米とおかずを満腹まで食べているようでは、
何のための健康法か分かりません。
私もかつて93㎏までいった過食気味の時のことを想起しますと
そのような男性特有の食の信念に支配されていたのです。
しかし、これを転換するのは自分の意志力です。
藤樹の宿に過食の方も時々、来会されますが、
私は自分の意志で断ち切ることをしないといつまでも支配されっぱなしになると思います。
また、糖質ダイエットに切り替えた時のことです。
確かにお米やパンなど糖質はカットしましたが、野菜も肉も腹いっぱい食べていたのです。
ここで欠落していたのは、他の方法に気が付かないというか、
見て見ぬふりをするという自分の中にある律法(戒め)を形成して、
それを金科玉条にしてしまうある種の健康宗教を自らのうちに造り上げてしまうことです。
人間の欲望で最も勝てないのは、あきらかに食欲です。
コントロールできないのです。
ましてや今日、マインドコントロール食品に囲まれています。
なかでも砂糖を使用している食品は、砂糖の持つ依存性(ドラック性)は、
もうこの食品、やばいと分かっていても止められないのです。
そしてその食品に支配されていきます。
また添加物が20種類以上も使用されていて、明らかに健康上、
問題なカップラーメンなどのインスタント食品でも
災害時に国が認めて使用しているものだから安全なのだろうと勝手に決め込んで
スーパーやコンビニで買い物カゴに知らずに手を伸ばして買ってしまう。
手元にあれば食べてしまう、というそのような自己流の自分勝手な思い込みを
いったい誰が打破してくれるのでしょうか。
それは自分に勝つしかないのです。
自分の意志で。