結婚して子供も5人おられ、夫も大手企業に勤務する技術者として活躍しておられるご婦人が、
15年前に乳がん末期で断食に来られました。
東城百合子さんの教室にも通うバリバリの玄米菜食主義のご婦人で、
家族中もこのため全員、玄米菜食主義でした。
ただ問題は全員が母親手作りのケーキ、クッキーが大好きのお菓子好き一家でした。
私はこのケーキ作りに使用されていた砂糖ががんの原因ではなかったかと思いましたが、
この一家は主食は確かに玄米菜食でベジタリアンなのです。
こうしたケースがその前後で以外に多く、ドイツで厳格なベジタリアンの牧師が、
大腸がんになって手術しました。
その牧師も大のケーキと日本の饅頭を人の2倍以上は食べる人でした。
そのご婦人もことケーキ造りは、一倍目が肥えていて、上手で、
来会時のたくさんの手造りケーキやパンを持参してくだいました。
さて、乳がんだと診断され、しかも末期だということでしたが、
本人は手術が抗がん剤は絶対に受けたくない。
断食で治したい。
また、東城百合子さんの手当てでがんを治したいということで来会されたのです。
そこで短い本断食、そしてその手当をしていただき、しばらくして断食をしつつ、
自宅で継続していただくことで帰っていただきました。
すると10日目で宿便が出たというのです。
私は確認ができませんでしたが、大変うれしそうな報告でした。
それから3年、ある日、お電話がありました。
肺に転移したようですが、すごく元気ですとのこと。
肺の中に水も溜まっているけれども明日も教会の賛美集会に参加できるので、
あの時に宿便が出たし、その後も定期的に断食していたので3年間、全然、
がんの痛みもなくここまで来られましたが、肺に転移しても辛くないから、というのです。
確かに電話の声がプールの中で電話しているような音で灰に水が溜まっているのが分かるほどでした。
その夜のことです。
未明にご主人の腕の中でしっかり抱かれて眠るように天に召されました。
後日談ですが、この3年間に5人の娘に女性としてのたしなみ、結婚の備え、
進学のことなどしっかり道備えをしておられたとのこと。
告別式後、1ヶ月してから父親と5人の娘さんが来られ、深々と私に挨拶をされ、
「母は3年間、がんの痛みもなく、病院にもいかず、私たちに母親としてのすべての作法も心構えも教示してくれました。
まったく寂しくありません。
3年前そちらに行く前に病院では、あと3ヶ月の余命だと宣告されていたのに3年も生かされて、
こうして天に召されたこと感謝です」とのことでした。
その3年間、マクロビも真剣に勉強され、砂糖を一切、使用しないお菓子にされて、
お嬢さんたちもマクロビのプロでした。
その後、5人の娘さんは全員、すばらしい配偶者に恵まれて幸せに暮らしておられます。