日本人が噛まなくなったのはスーパーや外食産業、食品産業などが柔らかい食品を開発し、
普及させてきたからなのですが、それに拍車を駆けたものが、学校給食です。
幼稚園から小中学では20分で食べるように指導しているのですから話になりません。
学校給食を時間内に食べるように家庭で訓練しておくなどとは本末転倒です。
食まで画一教育がなされていますので、これを犬食いといいますが、
これを増長させているのが、柔らかメニューです。
食育教育の基本は噛むことなのに3食をきちんと食べることが基本法とは驚きです。
さて、柔らかい学校給食メニューに慣らされた子供たちが育って、
今度はファーストフードに染まっていきます。
ましてや職場のランチも学校給食並の20分です。
加工食品が主流をしめていくのも拍車がかかりました。
その超犯人の一つがカップラーメンです。
そして食べるという人間の基本的な営みが、まさにファーストになって、
急いで食べる習慣が身についていきました。
イタリアやギリシャでは昼食タイムは2時間です。
陽気な性格、楽しい会話を交えての食事で2時間は必要なのですが、
日本人の食はとにかく早喰いが当たり前となっています。
そして柔らかい食事は、噛まなくなり、歯を衰えさせていきました。
加工食品に大量に使用される食品添加物の大半は害毒です。
しかも発がん性の高いものが数多く、そこに農薬で汚染された食物も使用されています。
ましてや中国、アメリカから輸入されてくる農産物は日本の農薬汚染どころではありません。
こうした毒入り食品、食物に打ち勝つには、噛むしかないのです。
それは噛むことで唾液がたくさん出ますが、
この唾液こそ発がん物質などを噛み砕いてくれるのです。
しかし、食品添加物は日本ではあまりにも数が多すぎます。
20世紀後半から毎年、5万種類の化学物質が誕生し、
工業製品や薬品と食品に使用されています。
食品に使用される化学物質は500万種類と安全試験など
到底、及ばないものばかりで、それがどんどん使用されていくのが現実です。
その中でも最悪だった添加物はAF-2でした。
昭和30年代の初めに登場したニトロフラン系の殺菌剤フリルフラマイドで
AF-2と呼ばれる食品保存剤です。
かなりの発がん物質で世界では使用されていないのに日本では
25年間も使用されてきました。
そしてこのゆえにがんが急増したのではないかという学者もおられます。
大阪の上野製薬が開発したもので、商品名は「トフロン」でした。
ハム、ソーセージに使用され、若者はこの食品をたくさん食べています。
また名のように何と豆腐にも使用されました。
このトフロンを使用すると何日も腐らない豆腐となってスーパーに出回るようになりました。
このトフロンは発がん物質だけではなく、染色体に異常をもたらすものであったのです。