フレッチャーは100年前に生きた方です。
彼は医者でもなく、科学者でもありません。
時計業を営む企業経営者です。
彼はいたくグルメ通で、コックを5人も雇って、美味しいものを食べ放題と言う生活でした。
身長は168㎝と小柄で40歳で体重は100㎏となりました。
そして毎日、体調不良に悩み、医者から減量するように忠告を受けました。
そこで彼は決意しました。
「ぜいたくしない粗食を楽しんで、よく噛む食説をしよう」と。
これで完全に健康を回復したフレッチャーはその体験を人々に説くようになりました。
そしてこのためにフレッチャー理論として有名になったのです。
このフレッチャー理論は11です。
1・空腹感が高まるまで食べないこと。
2・栄養学にとらわれないで好きなものを食べること。
3・1口食べたら、食べ物と唾液をよくからませ、自然に嚥下されるまで待つこと。水も牛乳も同じであること。
4・味を楽しんでたべること。そして噛むことで味がどう変わるかを得られるようにすること。
5・腹八分目を心がけ、よく噛むことで満腹感を得ること。
6・よく噛むと便秘にならない。
7・よく噛むと便が臭くない。
8・よく噛むと大便はすぐに出る。
9・よく噛むと1日の大便は10~50gで少なくなり、腐敗していない。
10・スープ類は噛めないのでよくない。
11・十分な唾液がでるか確認をすること。
そして彼はこの結果、
1・食べたものが効率よく利用され、
2・体の持久力が強くなり、
3・容貌が美しくなり、
4・気分が晴れやかになり、
5・病気になりにくい。
彼の理論は最初、学者から無視され、馬鹿にされ、相手にもされなかったようですが、
次第に理解されるようになっていきました。