米を食べさせない、米を食うやつは馬鹿になるというネガティブキャンペーンは大成功し、
学校給食でパン、牛乳を飲まされ、
そしてついに減反政策でどんどん自給率は下がり、40%を割りました。
食糧自給率が70%を割り込んだら自立国家ではないというのは、欧州の常識ですが、
まんまと対日小麦戦略に乗せられたのです。
そして食糧自給率は最悪となって、挙句の果てには種子までFIを買わされ、
種までアメリカに支配される構造となったのです。
これか完全な食の支配なのです。
これは日本国民の最期のより頼みでさえアメリカに支配されたということにほかなりません。
そして米消費を小麦消費が上回ったのが最近で確か2012年でした。
今やどこのスーパーにいってもパンの販売コーナが大きな一角を占めています。
ご飯を炊いたコーナ、弁当コーナは段々小さくなっています。
そして中食コーナを見ると8割が肉類の加工調理食です。
また、冷凍食品のコーナもどんどん拡大し、その中身をみると添加物の塊です。
つまりスーパーという日常、買い物に行く所が
パン(小麦)の支配と肉に支配に覆われているわけです。
そればかりか野菜売り場に行くと様々な国籍の野菜、果物が店頭に並べられています。
そしてレジに行くと買い物かごに山ほど積んで列に並んでいる光景を見ます。
そして高島市に来て特に思うのは、中高年男性の肥満が特に目立つことです。
食べ過ぎで肥満の多さはその地域の知的レベルを計るのに最適だといわれます。
高島市はあまりよくありませんし、肉食過多の地域です。
しかし、日本全体がそのような「食べ過ぎ症候群」に覆われています。
日本がこのような食べ過ぎを脱していくこと。
また安全な食を求め、オーガニックスーパーなどがもっと拡大していくような国にならないと
ますます生活習慣病と介護を受ける人たちが急増していくことでしょう。
日本が飢えから脱して、工業立国をひたすら走り、所得倍増計画の宣伝のもとに働き続けて、
高度経済成長を成し遂げ、世界中のから穀物、果物、野菜などなんでも買える時代になったことは、
同時に日本の長い伝統の食が崩壊し、
そして日本の国土の崩壊、農業の崩壊へとひた走ることでもありました。
まず私たちは日本人であることを忘れてはなりません。
日本の風土にあった食があるのです。
そして安全で安心のできる食材で、それを少しづつ食べて、
感謝をもって日々の食をいただくことが日本の回復であり、日本の幸福度なのです。
自動車を始め優秀な工業製品を海外に売ることばかりを考え、
猪突猛進で進んできたエコノミックアニマルと揶揄された日本人は、
大きな方向転換を求められているのです。