少食の場合、特に超少食になればなるほど食べる食物の質を高品質で安全なものにしてください。
まず主食の玄米ですが、無農薬、有機農法で栽培された玄米を購入してください。
玄米は自然療法の重要な鍵となります。
玄米はどうしてできるか、あまり知らない方もおられますので説明します。
まず、お米を収穫(稲刈り)すると、稲の葉や茎の部分(藁)と、果実(実)の部分に分かれてきます。
この実の部分が、玄米の原料となる籾です。
この籾は、果実の中身(玄米)を守るためにとても硬く出来ており、
このまま食べることは出来ません。
お米の生産者は、収穫した籾を籾の状態のまま乾燥させます。
籾は通常25%前後の水分をもっていますが、15%程度にまで、大きな乾燥機で乾燥させていきます。
乾燥させた後に、籾摺り機という機械を使って、
籾を擦り取り、籾殻(表皮)と玄米(中身)に分けていきます。
こうして出来上がったのが、玄米なのです。
残った籾殻は、畑に絨毯のように散布し雑草の抑制に利用したり、
燻炭にすることで田んぼに戻し有機肥料として使用しているのが一般的です。
白米は玄米を原料として、精米機(せいまいき)と呼ばれる機械を使って、
玄米を糠(薄皮)と精米(中身)に分けます。
この精米の強さによって、
1分搗き、3分搗き、5分搗き、7分搗き、10分搗き(白米)のお米となります。
白米は真っ白な色ですが、玄米に近くなるほど玄米に近い薄茶色のお米となります。
そして玄米食の疑問でよく聞かれるのが、
玄米中の残留農薬が心配だということです。
残留農薬とは、米作りの過程で使用した農薬が、
玄米に残ってしまっているかどうかの数値です。
玄米中に含まれる残留農薬の基準は、
0.5ppm(玄米1000kg中に0.5g)と厚生労働省によって定められていますが、
果たして残留農薬はどこにあるのか?
そして、本当に含まれているのかなのです。
玄米の中で残留農薬が一番残るのは、玄米の表皮にあたる糠部分です。
玄米に含まれる残留農薬のうち、約83%が糠の部分に蓄積しています。
その後、お米を研ぐことで+7%が除去され、
炊飯調理することで+4%除去されます。
つまりもし玄米に農薬が残留していたとしたら、白米の残留農薬量を1と仮定すれば、
玄米の残留農薬量は20となります。
このことから、少食の主食である玄米を食べる場合、
農薬(特に浸透性の高い殺虫剤)の仕様を調べる必要がありますが、
やはり有機無農薬栽培の農家が数は少ないのですが、
ネットで調べたらありますので、高価であってもそこでお買い求めください。
また、有機無農薬は第三者認証制度のマークもありますし、
生産者との信頼関係もありますので良心的な栽培をしている農家グループから購入してください。
ちなみに藤樹の宿では、全国愛農会の流通センター(大阪)から有機無農薬玄米を購入しています。