無農薬の基準はある意味では曖昧かもしれません。
先に紹介した基準でも抜き打ち調査があるわけでもなく、確かに残存農薬の検査はありますが、
かなりに部分、生産農家の裁量に問うところがあります。
ですから顔の見える生産農家と親しくなるか自分で栽培することです。
その意味では無農薬の最も安全な方法は自分で栽培することで、私は2つのことを提案します。
1・ドイツ週末の家方式
20年前ですがドイツの友人を訪ねました。
そしてベルリン郊外にある週末の家に案内していただきました。
ベルリンでは別荘を持つのではなく、週末の家に来て、自分たちで野菜を栽培し、収穫しているのです。
それがベルリンの郊外に何万軒と建設されているのです。
そして果物の木も植えられて、収穫したリンゴも要れたまさに無農薬の野菜をいただき、
ドイツ・ビールとワインをいただきました。
また余った果物はジャムなど加工して、保存し、お互いに交換され、
安全な食品がまるでベルリンを覆っているかのようでした。
このような余暇の使い方が最も理想的です。
面積は100㎡が平均で、そのようなグリーン地帯が首都ベルリンを囲んでいるのです。
同じ首都でも東京とは雲泥の差です。
そして金曜日から日曜まで大半のドイツのスーパーも食品を扱う店(事務所、工場は当然)開店していません。
ベルリン市民はみなこの週末の家で家族や友人で過ごし、無農薬野菜を栽培し、食しているのです。
ですからディズニーランドもユニバーサルスタジオもゴルフも必要なしです。
そして日曜は教会で礼拝を守るという霊肉共に健全な市民生活なのです。
2・ナチュラルガーデンを作る
ナチュラルガーデンはイギリス人のガーデンデザイナーが提唱し、
植物本来の美しさを最大限に引き出し、なるべく農薬や殺虫剤などに頼らず、
自然本来の姿が楽しめる庭のことをいいます。
環境にも優しく、人にも植物にも心地のよい庭のことをいいますが、
それはベランダでもよくできればドイツの終末の家のような広さを持つことです。
日本は農地法が邪魔をして、ドイツの終末の家のような広いガーデンを持つことはできませんが、
今は耕作放棄の畑が少し郊外に出ればたくさんあり、
地主と交渉して借りることをおススメします。
ぜひ多くの方がチャレンジしてください。
そしてハーブやお気に入りの花、そこに野菜を少しづつ植えてください。
安全な食を自分の手でつくるしかわが身を守ることはできません。