た朝食を抜くと肥満になるという学説もあります。
この場合の主張は、1日2000㎉を食べる場合、
夕方だけ食べるグループと朝だけ食べる場合、朝の方が太るという研究が海外で出ていますが、
これはそもそも1日2000㎉を食べることを前提としていますし、
夕食の場合、朝と昼の分も食べるという実験でしたので、これは根本的に間違いです。
まず、1食抜くのはほんとうに食べてはならないのです。
そしカロリー計算で1日につき2000㎉に設定すること自体、間違いなのです。
また白米をベースにしていますので、
30品目を原則的に摂取するような近代栄養学そのものを根本的に疑う必要があります。
近代栄養学は弱者と強者を分離し、
弱者を差別する思想があるということを言われた方もありますが、
それはともかくカロリーでは区別することのできない「命」を第一とすれば、
少食にして、まず朝食を抜くことです。
まず私たちは2000㎉も必要はありません。
1000㎉で十分です。
また、近代栄養学の祖であるカール・フォィトが唱えたように
肉を食べ、お米をたべればダイエットできるというのも嘘です。
大いに肉を食べなければならない、と言う意見もあります。
その内容は、細胞の中にはエネルギーを製造するミトコンドリアという工場があり、
エネルギー源として長鎖脂肪酸(リノール酸やアラキドン酸など)を取り込み、
これを分解してエネルギーを作ります。
このミトコンドリアが、長鎖脂肪酸を取り込む時、単独ではなく、
アシルカルニチンと決行したものを取り込みますので、この量が不足すると、
脂肪酸を分解できなくなり、カルニチンが多く含まれている牛肉を食べると、
脂肪の分解がスムーズにおこなわれ、中性脂肪が減っていくということがいわれています。
しかし、中性脂肪を減らすのはお金を出して
高い牛肉をたくさん食べる必要はまったくありません。
むしろ少食にすればいいのです。
私たちは何を食べても食べ過ぎてしまいますと、すべて中性脂肪になりますので、
食べ過ぎを止め、少食にすればいいのです。
また、白米が中心の食生活ですと、玄米食の2~3倍の量を食べてしまいます。
そして白米と書いて「粕(かす)」と書くように
玄米の素晴らしい微量栄養素がなく、他の栄養分もありませんから、
多くの栄養をたくさんの副食を用意しなければなりません。
玄米を菜食で少食にするという藤樹の宿方式だと
安心でかつ確実にカラダに良い結果となります。