食の誘惑に勝てると思うのは、まさに思い上がりの何ものでもありません。
食の誘惑の勝つこと自体が奇跡なのです。
私は25年前にファスティングしましたが、これまでの25年間、
すべて食の誘惑には負けました。
しかし、一つだけ逃れの道があります。
それは食する前にまず、天のマナ(食物)を食べるという習慣です。
キリスト教では、食前感謝の祈りや讃美歌があります。
有名なのは讃美歌542番です。
ミッションスクールでは必ず聞く賛美です。
私も3年間、ミッションスクールでしかも全寮制でしたから
3回の食事で必ず、歌った讃美です。
日々の糧を 与えたもう
恵みの神は ほむべきかな
またキリスト教会に行きますと必ず、主の祈りを唱和します。
天にまします我らの父よ。
願わくは御名(みな)をあがめさせたまえ。
御国(みくに)を来たらせたまえ。
みこころの天になるごとく、
地にもなさせたまえ。
我らの日用(にちよう)の糧(かて)を
今日も与えたまえ。
我らに罪を犯すものを我らが赦(ゆる)すごとく、
我らの罪をも赦したまえ。
我らを試(こころ)みに会わせず、
悪より救いいだしたまえ。
国と力と栄えとは、
限りなく汝(なんじ)のものなればなり。
アーメン。
讃美歌542も主の祈り(マタイによる福音書)は、
食が神から与えられたものという人間の力を超えたものだということを
正しく認識することにあります。
食物は口から入れば、もう止められません。
後は神にみ手にゆだねるしかないのです。
とすればその前に神の摂理を知らなければならないのです。