食の誘惑から避けるために断崖絶壁の人里離れたところに
ではプロテスタントではどうかといいますと韓国のキリスト教会が代表的でしょう。
私も韓国最大の断食祈祷院、オサンリ断食祈祷院に何度も行きましたが、
北朝鮮の国境にあり、墓場に建設されていました。
ソウルから専用バスで1時間もかかるかなり山深いところにありました。
韓国には大小2000の断食祈祷院があります。
そのトップは、オサンリ祈祷院です。
3万人収容できるとんでもない大きな断食施設で、
おそらく世界にこれほどの規模の大きい断食施設は存在しないでしょう。
この断食施設を運営するのはソウル市ヨイド島(地域)にある
ヨイド純福音教会ですから納得です。
何しろ信徒数100万人です(仙台市が108万人)から、当然といえます。
韓国は全国民の35%がクリスチャンですが、
仏教、道教、儒教が支配していた韓国をこのようなクリスチャンが
35%を超えるまでにキリスト教の福音が浸透したのは、
ほかならぬ断食祈祷であったことは事実なのです。
韓国のようにクリスチャンが多い中でも山奥に巨大な断食祈祷院を
建設するのも食の誘惑に勝てないからです。
それぞれが帰宅すれば、毎日、食の誘惑が私たちを容赦なく襲います。
特に本断食といわれています水だけのファスティングでは、
その誘惑はすこぶる大きく、ついつい食べ過ぎて、
非常なリバウンドに苦しむことが多いのです。
せっかく20㎏減量したのに、みるみるうちにあれよ、あれよという間に25㎏も体重が増加し、
もう二度とファスティングをしたくないという方が実に多いのです。
また、日本人のクリスチャンでも急成長する韓国のキリスト教会に
その秘訣を学びに行ったら、何と断食祈祷のことだと分かり、
牧師たちが断食ツアーを組んで、研修に何度も行かれた時期がありました。
しかし、水断食を体験して、翌日、大半がグロッキーで死ぬような思いをして
帰国された方が大半であったということです。
それが1980年代で、
日本に断食祈祷院が日本人の教会で建設されなかった最大の理由です。
そこで今から23年前に私は韓国のオサンリ祈祷院をめざして、
豊田市の山奥海抜700mのところにある方からの寄贈を受けて、
断食祈祷院を建設しました。
これまで20年間、営んできた保険代理業から退いて、
退職金6000万円、名古屋の本社事務所を売却した5000万円をつぎ込んで
山奥に断食祈祷院を建設したのです。