出エジプト記の記述は人間の食欲がいかに凄まじいものであるかを物語ります。
過酷な奴隷生活を送っていたイスラエルの人々は、
自分たちの祖先、アブラハム・イサク・ヤコブに与えられた神の約束を信じて、
モーセに導かれて、エジプトを出たわけですが、
砂漠を行進する中で飢えに苦しみ、彼らは指導者モーセに抗議をします。
「我々はエジプトの国で、主の手にかかって、死んだ方がましだった。
あのときは肉のたくさん入った鍋の前に座り、パンを腹いっぱい食べられたのに。
あなたたちは我々をこの荒れ野に連れ出し、
この全会衆を飢え死にさせようとしている。」というのです。
奴隷を酷使するエジプトの支配者は、
食料だけはたくさん与え、特に肉、ニンニク、ニラなど豊富に与えて、働かせていました。
神の奇跡を目の当たりに見てきたイスラエルの人々でしたが、
飢えに直面した時に奴隷時代に食べたものを食べさせてくれと叫んだのです。
このことを奴隷根性というのですが、
私たち日本人も太平洋戦争で配給制で食糧難に耐え、
そして敗戦後も数年間、食糧不足で飢えて死者まで出るような
深刻な飢餓を体験してきました。
それを見た支配者であるアメリカは壮大な実験を始めました。
それが対日小麦戦略の開始です。
日本人をアメリカ国内で栽培された余剰の農産物、
小麦と牛の肉、牛乳で完全支配のプランニングです。
戦後の日本はその戦略を見抜けず、まんまと策略に乗りました。
そしてお米と大豆の発酵食文化は完璧に崩されてしまったのです。
エジプトに飢えでパレスチナ(カナン)から移住したヤコブ(イスラエル)の子孫は
増えに増え、力をつけてきたので、その勢力を恐れた支配者は、
イスラエル民族すべてを奴隷にしてしまいました。
この発想、プランニングはまさに聖書のエジプト王、パロの政治手法です。
もし戦後に日本人指導者たちが聖書を読みこなしていたらすぐ見抜けたことなのです。
今、世界を支配するGAFA(Google、Apple、Facebook、amazon)
の戦略もすべて聖書からなのです。
(このことは私のブログであります
「バイブルランドin高島」に詳しく連載していますのでお読みください)
しかし、イスラエルの凄いのは、神の圧倒的な導きをまだまだみせつけられていくことです。
それは、神がこの飢えに苦しむイスラエルを見て、マナを与えたことです。
マナはどのような食物か聖書にはいろんな角度から書かれていますが、
私は新約聖書の解釈であります神の言葉であるという面と
実際にはマナは発酵食品であったと確信しています。