1995年ですが同年3月にオウムサリン事件が起こり、
この事件を通してまず
①宗教恐い症候群 ②断食恐怖論 ③ヨガ恐怖症が起こりました。
何故ならオウム真理教が、ヨガ教室で信徒を勧誘し、施設で断食をさせて、
ヨガをさせ、マインドコントロールをさせて莫大な寄付を強いていたからなのです。
ですから1995年にオープンと同時に
足助警察の公安担当の方が来られたのには驚きました。
本当に本気で公安監視対象されるとは驚きで、
いかにキリスト教の断食がオウムと同一視されていたことは心外でした。
そして21年間、私が責任を負っていた時、
地元の足助町からは誰一人として断食に来る人はいませんでした。
その理由は簡単です。
公安対象であったこと。
また、足助病院の院長が至るところで
私たちの断食施設に行かないように言っておられたことです。
人口わずか1万人の足助どころか周辺の旧東加茂郡(人口5万人)すべてがそうでした。
一般の方に開放する方針をとった2005年、
ホームページを見たトヨタホームの月刊誌が、
私たちのサイトを掲載してくれました。
それを見たトヨタ自動車の社員、デンソー、豊田織機などの社員が、
断食に来られるようになったのです。
そしてその社員の口コミで旧豊田市内の市民が来会されるようになりました。
しかし、21年間、絶対に東加茂郡からは誰一人、
来られませんでした。
そしてリタイヤメントして、
この1年間、どうだったのでしょうか。
この1年間で2名の方が通いファスティングで断食をしてくださいました。
そして滋賀県では、高島市以外の地域から来られるようになっています。
高島市では古民家改装で地元の建設関係の方と断食について話しますが、
まず「ファスティング」と言う言葉がわかりませんし、
断食だと日本語説明しても「比叡山の千日回廊」の道場でもするのかとか
禅寺かなどという反応しかないのには驚きです。
また、地元で健康関連の教室をしている方たちに聞いても、
断食は怖いとかあれはすべきではない、
など後ろ向きなことばかりで、対話になりません。
やはり断食に関して欧州より100年遅れは
どうもほんとうだということをしみじみ経験しています。