3年前の数字ですが、日本で認知症と診断された人の数は520万人。
さらに予備軍とされるのが400万人です。
つまり国民の10人に1人が認知症を患っている状況が目前に迫っている状態です。
厚生労働省の発表によれば、
2025年には65歳以上の人の3人に1人が認知症となることが予想されているのです。
そして予備軍も含めると、
もはや国民病と呼ばれる糖尿病に匹敵するほど患者がいる認知症となっているのです。
ここまで急増している原因はいったい何かです。
最大の理由は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、
これらは全て認知症増加の要因だといわれます。
これは日本人の生活環境がアメリカ食になってからなのです。
そして海外に目を向けると、認知症の増加はアジアの新興国では急増しています。
今後、40年間の認知症の予測値は
先進国の増加率が約2倍、新興国、特にアジア地域では、
約4~5倍に及ぶと見られています。
その中で英国は、認知症の増加を防ぐことに成功した国です。
日本同様、社会が高齢化している状況なのに、
なぜ英国は認知症の割合を減らすことに成功したのでしょうか。
何しろ英国の凄いのは、認知症の有病率を20年間で22%下げたのです。
その理由は、国を挙げて行った生活習慣病対策にありました。
英国政府は、1日の塩分摂取量を6グラム以下にするよう国民に啓蒙し、
さらに食品業界に対しても、特定の食品に対する塩分含有量の数値を設定し、
食塩の摂取量を大幅に下げることに成功したのです。
その他にも、生活習慣病の診察で予防的な取り組みに対する診察報酬を支払うなど
(日本では薬を使用しなければ診察報酬が上がらない)、
医療制度の面からも減塩生活を支える仕組みを作りました。
減塩がなぜ認知症の有病率を減らすことに繋がるのかといいますと
アルツハイマー型認知症と脳梗塞の2つが重なったときに発症するのは93%と、
脳梗塞との合併により認知症が悪化するということがわかっています。
つまり、脳梗塞などの生活習慣病を予防することが認知症予防には
絶大な効果があるわけです。
ですから少食ファスティングで宿便を除去して生活習慣病にならないことが
認知症を減らす最高の方法なのです。