昨日、書きましたように
1・家の中に凶器は潜む、
2・空き家続出
とありましたが、この中で2は、
今住んでいる高島市で最も身近に体感しています。
南船木はかつて琵琶湖の水路交通で大変、栄えた町だったようですが、
鉄道、道路網で今やその面影はまったくなく、ゴーストタウンと化しています。
3軒向こう隣ではかつて繁盛した床屋さんの家は、蔦で覆われ、
9割がシャッター商店街となっています。
そして隣の町である北船木は限界部落と化しています。
その足音はますます高くなっているのが、
地方都市の典型的なケースが高島市なのです。
しかし、「未来年表2」では、
東京や大阪のような大都市にも高島市のような幽霊屋敷が続々と出現するといいます。
東京、大阪、神奈川、愛知の4都道府県で
全国の空き家総数の3割(820万戸)になっています。
郊外の一軒家だけではなく、空き家の中心はマンションです。
何と63%、51万戸なのです。
マンションはすべて鉄筋コンクリートなので
木造の一戸建てのように目立ちませんが、
築35年以上になると空調ダスト、エレベーターの更新期になります。
築50年になれば立て替えが必要となりますが、
分譲マンションは管理組合が組合費が滞納増加で機能せず、
しかも空き家となって幽霊マンションと化しているのです。
東京圏のマンションは供給過剰にもかかわらず、
まだまだ建設されています。
すると誰も済まない幽霊マンションとハイテクマンションの両極端が混在する
マンハッタンのような東京になるということは明白です。
そして若者はハイテクマンションに移り住み、
幽霊マンションは、かつてタワーマンションと大人気を集めたとしても、
老人の姥捨て山に化していくようです。
特に分譲マンションはローンを組み、そのような負債を抱えた高齢者です。
タワーマンションの高層部は外国人投資家で売り抜けだけを考えているので空き家。
富裕層は中間階層、後は一般サラリーマンですが、
ローン組で買い買えもできず、サラリーマン階層だけのこることになります。
1987年のバブル期に新潟県湯沢町に林立した高級リゾートマンションは、
バブル崩壊とともに値下がりし、
何千万のマンションが数十万でも買い手がいないといいます。
いつか大都市のマンションもこうした現象が起こるのです。
高島市の琵琶湖湖岸にある分譲別荘も同じ運命でゴーストタウンと化しています。
日本中がゴースト化していく恐ろしい人口減少の大波が押し寄せてきています。