このような農薬は人体にどのような影響をあたえるのでしょうか。
国際環境NGOの“緑色平和組(グリーンピース)”の報告書では、
「農薬有効利用率」はわずか36.6%であり、
残りの63.4%の農薬は様々な形で動植物、水、土壌、大気および
人々の健康に影響を及ぼしています。
葉物野菜について言えば、根部は農薬が最も多く、次が茎部で、
葉と果実がそれに続きます。
また、2016年にグリーンピースが調査した結果、
多くの大型スーパーマーケットが販売したきれいに包装された野菜からは、
カルボフランとフィプロニルが検出されたといいます。
前者は人類の生殖と発育に影響を与え、
後者は人体の甲状腺、肝臓や腎臓に対して高い毒性を持つだけでなく、
人体に蓄積されます。
グリーピースが図示している『農薬の旅の道のり』によれば、
農作業で散布された農薬は、土壌に浸透して植物に吸収されるだけでなく、
水源を汚染し、そこから流れ出た汚染された水が魚介類に影響を与えます。
さらに、散布された農薬は蒸発によって大気を汚染し、
汚染された大気が雨となって降ることで、地上の動植物に影響を与えます。
また、汚染された大気の中で生きる昆虫や動物にも影響を与えます。
農薬の使用者は、農薬の使用技術、農薬の過剰使用
、禁止農薬や使用制限農薬の使用などの行為が環境中における農薬の残留を
増大させることを念頭におかず、
農薬の有効利用率の向上も大きな課題となっています。
農民は自分たちが食べる野菜や穀類には農薬を少量しか使わないのですが、
市場へ売りに出す農産物には懸命に農薬を散布するのです。
私たちが子供の頃、お腹には回虫が多くいましたが、
今はお腹にはまだ虫がいるのです。
食糧、野菜、果物、豚肉、鶏肉は多くの菌や虫など除外するなどの薬で守られています。
こうして農薬の多用は、子供を産めなくなるとも言われています。
中国の農薬使用をクローズアップしたポータブルサイトでは、
引き続きこのように書かれています。
・・・中国で農薬を大規模に使用するようになってからすでに20年以上が経過した。
中国の野菜に残留する農薬は国家基準を22.15%上回り、
一部の地区では国家基準を80%上回っている。
90%以上の殺虫剤ががんを引き起こすことを実証している。
残留農薬の害毒は、
がん、先天性奇形児、ダウン症、両性具有児、神経系統失調、心脳血管疾病、
消化器疾病などを引き起こしており、
それらは中国国内の至る所で目にすることができる。・・・