現在の食品表示では、原材料の後に添加物を表示する規則になっていますが、
量が多い物から順番に記載されているので、順番をきちんと確認して、
リスクの低い食品を選ぶことが大切です。
しかし、どれだけ食品表示をつぶさに見ても、完全にリスクを減らせるわけではありません。
なぜなら種類が多い添加物については、
すべてを表示せず「一括表示」することが許可されているからです。
これにより、メーカー側がどんな物質を実際に使っているか、
消費者には分からない仕組みになっていますので食品表示は参考になりません。
パンなどをふっくらさせるために使われるイーストフードは、
「イーストフード」と一括で表記されています18種類の物質が含まれています。
その中には、骨粗鬆症や心筋梗塞のリスクを上げるリン酸塩も含まれています。
しかし『一括表示』の場合、それを表示する義務はありません。
これらから何種類かを選び混ぜて、小麦粉に添加し、パンが作られているのです。
このように色々な添加物を同時に摂取した場合の安全性については、
全く検討されていないのです。
また、ソースやカップ麺、冷凍食品などに含まれる加工でんぷんとしては、
11種類の物質が指定されていますが、
その内9種類は、EUの動物試験で腎臓に変化があったため、
乳幼児向け食品には使用制限が設けられているものです。
米国でも製造基準や残留基準が規定されていますが、
日本ではまったく規定がされておらず、
どの物質が含まれているのか分からないのです。
まさに食品添加物王国なのです。
「うまみ成分」である調味料(アミノ酸等)や酸味料などは、
ほとんどの加工食品に入っていますが安全性は疑わしのです。
これらはすべて一括名表示が認められている調味料(アミノ酸等)、酸味料などは、
何種類の成分が使用されているのか消費者にはまったく分からず、
安全性は不明確です。
広く利用されている浅漬けやチャーハンの素、レトルト食品などには、
調味料(アミノ酸等)をはじめとする食品添加物が数多く入っています。
便利さと引き換えに不必要な添加物を体内に取り込んでいますので、
何十年後かに現れる影響(発がんなど)を考えて、
使用を控えていただきたいものです。
週刊新潮では、プラス
味覚破壊が進行して、日本国民の80%がそうなのだという報告を伝えています。
簡単、早い、安い、便利と喧伝されている食品の裏側には多くの危険性が潜んでいます。
そのためにも食品表示をきちんと確認することは重要ですが、
実はメーカー側には、こんな「抜け道」があります。
キャリーオーバーと呼ばれる制度で、添加物が製造の過程で使われていても、
最終的に残っていない、もしくは少量の場合は記載しなくてもいいのです。
ところがその判断はメーカー自身がしているのです。
これは非常に問題です。
いざとなれば、都合の悪い成分は隠すことができます。