人口増加、環境負荷、経済成長、高齢化、若年層の急増、
そして経済のグローバリゼーションでこの数十年は、
これまでかつてない規模の世界的な人口移動をもたらすでしょう。
そうして移民は少子高齢化と社会保障費の膨張の歯止めになる可能性もあります。
特にこれからの10年で世界の移民が3%増加していくと世界全体のGDPは
0.6%増加するといわれ、
これは現在の貿易障壁を全て撤廃した場合の経済成長率を上回といいます。
しかし、移民は社会的ストレスを生み出します。
ヨーロッパの人口に占めるイスラム教徒の割合は現在約4%ですが、
一般に出生率の高い彼らの移民が増えた場合、8%に拡大し、
2つの宗教の激突が起こります。
この宗教の一致はあり得ませんからテロなどの問題を起こし、
今も大きな火種となっています。
日本も人口動態的、財政的、社会的な問題の解決策として、
本格的に移民を受け入れる法律は通過したものの
日本人にはこのような移民を多く受け入れる経験がないし、
移民を歓迎してこなかった経緯がありますので、
今後、大きな社会的な障壁になるでしょう。
世界歴史は、この300年間、人口の急増と経済成長などによって、
世界的な人口の大移動は大きく始まっていて、
今さら止めようがありません。
今後、数十年で、さらに数百万単位の人々が自国の政治的・社会的な混乱を逃れて、
あるいはよりよい生活やチャンスを求めて、国境を越えていくでしょう。
1722年の復活祭(イースター)の夜、発見されたチリに属する
イースター島には世人面を模した巨大な石像彫刻のモアイ像があります人口は
1万5,000人いたとされていますが、欧州が奴隷狩りをして、
生態系も崩れ、病気も蔓延して1877年に111人に激減しまい文明は崩壊したといいます。
世界の歴史ではイースター島のように突然、崩壊した民族や国々が数多くあり、
これからも繰り返されていくでしょう。
もし、今後も地球に生きる人類がアメリカ人並みの生活レベルをすれば
あらゆる資源は枯渇し、人類は存続不可能になります。
そして食べ物で我慢を強いられることには耐えられない人類ですから、
食糧の争奪戦争もあるでしょう。
2050年人口ランキングのベスト10
1位 インド 16億5,900万人
2位 中国 13億6,400万人
3位 ナイジェリア 4億1,100万人
4位 アメリカ 3億9,000万人
5位 インドネシア 3億2,200万人
6位 パキスタン 3億700万人
7位 ブラジル 2億3,300万人
8位 バングラデシュ 2億200万人
9位 コンゴ(旧ザィール) 1億9,700万人
10位 エチオピア 1億9,100万人
となります。
ちなみに日本の総人口は、9,515万人です。