日本にマクガバンレポートを本格的に紹介した今村さんは、
健康と新しい医学を考える上で最高の原典だと指摘しています。
このレポートが出る数年前ですが、ニクソン大統領は、
国家的プロジェクトとして「ガン撲滅計画」をスタートさせ、
巨額の研究費を国立ガンセンターなど、西洋医学を中心とした政府機関に投じました。
しかし、ガンは年々増え続け、結局ガン戦争に勝てませんでした。
この計画は実現されないまま、同年 1977年にマクガバンレポートが発表されました。
こうして米国の疾病対策は、治療から予防へと大きくシフトしたのです。
この歴史的レポートは、日本を除いてすべての先進国が健康政策の原典としています。
日本の遅れは致命的で、今た医療費42兆円を超えているのは、
この原典であるマクガバンレポートを無視した結果であることはいうまでもありません。
今、世界から日本食が大変、注目されています。
また、日本国内においても、玄米食(自家精米)や糠漬、納豆などの発酵食品が見直されてきました。
太平洋戦争の敗戦から74年、苦しい飢えと貧困からは脱出したものの、
マクガバンレポートを無視で指摘された食源病を真剣にとらえず生活習慣病は増加の一途です。
それに付け込むように医療産業が隆盛を極めています。
しかしその医療産業全体への国民の不信と懐疑が芽生えていますが、
まだまだ医療天国であり、食事で病気を癒すとかましてやファスティングで癒すなど
サラサラ政府も国民も認識していません。
少食ファスティングが日本に受け入れられるには、相当の時間と力が必要です。
まずは玄米菜食や醗酵食などの日本の伝統的食生活の普及から、巻き起こってほしいものです。
日本の食卓から自家製の発酵食品が食卓から消えましたが、
もう一度、再燃し、そして少食に移行し、ファスティングが日本に広がるまで私も普及に邁進します。
私たちは当然だと思っている今の食事、医療が根本的に間違っていることを
まずどのように気付かせるかです。
知恵が必要です。
そして目覚めた人が少食を開始する以外に方法はありません。
その人たちが証言者となっていくしかないのです。
藤樹の宿から自宅に戻るとどれだけの食の誘惑が多く、強いのかメールでよく連絡があります。
ある男性の方が昨年、
「藤樹の宿で少食ふぁすスティングを体験して良かったので続けたい」と職場に話したら、
冷笑いどころか馬鹿にされてしまったということでした。
まさにソドム、ゴモラの領域です。
そのような中で継続は容易なことではないのです。