10%の砂糖水ということが言われています。
すべてのジュースなどこれでドラック化して、ついつい手が出てしまうという仕掛です。
これと同じことが白米なのです。
500ccの水に対して、50gの砂糖を入れれば、10%の砂糖水となりますが、
白米は丼であれば250gあります。白砂糖以上に深刻な砂糖問題は、
「果糖ブドウ糖液糖」でいわゆるシロップです。
これはトウモロコシかたつくられるもので膨大な量がジュースなど大半の飲料に入っています。
これはトウモロコシの大半がアメリカの中西部で栽培され、白砂糖よりも安いため、
世界中の飲み物に入っています。
この果糖ブドウ糖液糖の原料は、トウモロコシのでんぷんです。
これを酵素処理したものです。
異性化糖とも呼ばれるこの製品は、ブドウ糖の集合体である多糖類とよばれるでんぷんをまず分解して
ブドウ糖だけにします。この時点で単糖類となるのですが、
これを更に酵素の力で果糖へ変換します。
ブドウ糖と果糖の混合液の中で、果糖の割合を50%以上にしたのが果糖ブドウ糖液糖です。
なぜそうするのか。
それは甘さの問題です。
果糖の性質として、低温だと普通の砂糖よりも甘く感じるという性質があるため
清涼飲料水などで使われやすいというところがあります。
冷たくなくても、よく使われているのはノンオイルドレッシングや焼き肉のたれ、
お鍋のスープの素、納豆のタレ、みりん風調味料、ヨーグルトなど…
さまざまな製品に使われています。
要するに性化糖の原料は「でんぷん」です。
糖類のなかで最も甘く,製菓に利用されるほか,グルコースの利用できない糖尿病患者用の甘味料,
解毒剤,強心剤,利尿剤などとして用いられています。
ブドウ糖果糖液糖は自然界には存在しない不自然な糖です。
特にジュースや清涼飲料水はほとんどです。
それは原材料を見れば大抵は一番目にブドウ糖果糖液糖が表示されています。
原材料は多い順から表示されるので清涼飲料水には
ブドウ糖果糖液糖が多く含まれていることが分かります。
ブドウ糖果糖液糖を大量に摂取し続けるといずれは糖尿病になる確率が非常に高くなります。
糖尿病だけでなくガンになる確率も上がります。
フルクトースは摂り続けると、人間の代謝機能を壊すことがわかっており、
肥満体を増やすだけでなく、体の重要な臓器の周りに脂肪細胞を増殖させるので、
例えば心臓病や脂肪肝(非アルコール性)などを引き起こします。
またインスリン耐性が起こり、血糖値が下がりにくくなります。
それは糖尿病のリスクとなります。
帝京大学医学部の山内俊一教授は「血液中の糖は、エネルギーとして使われる一方、
体のたんぱく質と結びついてAGEs(終末糖化産物)を作り出し、
毛細血管を傷つけるなど“毒性”を持つ。
果糖は体内のたんぱく質と結びつく力が理論上、
ブドウ糖の約100倍であることが分かってきた」と指摘しておられます。