3の身土不二(しんどふじ)とは マクロビオティックの基本になります。
マクロビオティックwebで説明しましょう。
身土不二とは、
平たくいうと、「身体(身)と環境(土)はバラバラではありませんよ(不二)」という意味です。
身体は、食べ物を含め、さまざまなものを環境から取り入れています。
空気、光、音、熱、湿気などなど…。
そんなものだって、どこまでが環境で、どこからが自分なのか、よく考えるとわからなくなってしまいますよね。
それほど、環境と身体は密接な関係にあります。
ですから、適切な取り入れ方をしなければ、身体は環境に適応することができません。
では、環境から適切に食べ物を取り入れるには、どうしたらよいのでしょうか。
人がその場の環境になじむには、その土地柄、その季節に合った食べ物をとることが大切です。
その土地でとれたもの(日本の場合、国産品であればほぼ問題ないでしょう)、
その季節に自然にとれるものを中心に食べれば、暮らしている場所の気候・風土に適応し、
季節の変化についていくことができます。
たとえば熱帯の作物や夏の野菜は、人間が暑さに対応しやすいような、身体を冷やし、
ゆるめる働きのある成分が多く、今さらながら、自然はうまくできていると思わざるを得ません。
反対に、寒い冬に、熱帯産のバナナやパイナップルを食べたり、夏にとれるトマトやキュウリを食べたりすれば、
身体は冷えて、具合が悪くなってしまいます。
この説明は今日でいう地産地消に近い言葉です。
ブリタニカ事典では地産地消を次のように説明しています。
地域で生産された農産物や水産品を,その地域で消費すること。
消費者の食に対する安全・安心志向の高まりや生産者の販売形態の多様化を背景に,
「互いの顔が見える」関係で生産品を直接購入・販売できる機会を設け,
この場を通じて地域の農林水産業と関連産業の活性化をはかる。
さらに地域資源の確保,地域の所得機会の創出,食育の推進,食文化の伝承などへつなげることを目指す。
2005年には食料・農業・農村基本法の基本計画において,
食糧自給率の向上に向けた取り組みとして位置づけられた。活動には地域内での連帯が欠かせないため,
各自治体では計画の策定が積極的に推進され,農林水産省による国庫補助事業を活用する動きも増加した。
おもな活動として産地直結の農産物直売所や朝市がある。
また、知恵蔵では、
地域で得られる農作物や水産品をその地で消費すること。
ネットによる通販などで遠方の食品の取り寄せが盛んになる一方、
地元で栽培される野菜、捕れる魚介、飼育される肉類、古くから伝わる郷土料理、
味噌や焼酎といった特産品など、旬の風味と栄養価値を見直して
健康維持及び食文化の伝承につなげようとする動きが、各地で目立っている。
背景には、スローフードやマクロビオティックが食生活の基本として推奨していること、
一般消費者の健康志向の増大などがある。
地産地消は、
一種の地域ブランド(産地や生産者名を明らかにし、味や安全性などをアピール)を生む結果をももたらした。・・・とあります。