玄米菜食は桜沢如一や二木鎌三などが唱えて、佐伯とは袂を分かちます。
まず、二木の玄米菜食論を紹介しましょう。
二木は玄米20徳(メリット)をリストアップしています。
1・たんぱく質が白米より20%多い。
2・脂肪に富んでいる。
3・炭水化物は少しも劣らない。
4・無機質が多い。
5・ビタミンに富んでいる。
6・ジアスターゼがある。糠層に多く、消化を助ける。
7・繊維質皮質が多い。便通をよくする。
8・完全食である。白米で鳥を飼うと死ぬ。
9・玄米は生きている。
10・玄米は変質しない。果実は皮を向けば直ちに細菌がつくのと同じこと。
11・味が良い。玄米は舌に乗せた時は甘くないが、噛んでいるうちに甘みやたんぱく質の味、脂肪の味などなんともいえない味が生まれてくる。
12・咀嚼の良い習慣がつく。
13・食糧が自然に減る。
14・玄米にすれば1日、2食が自然にできる。
15・玄米は炊事が楽である。固かったら二度炊きし無駄がない。
16・副食は簡単なもので良い。複雑な味にすると玄米の味が消える。
17・嗜好が簡単になる。美食を嫌うようになる。
18・玄米は子供でも病人でも婦人でも適用が自由で広い。
19・健康度が増す。抵抗力がつき寿命が延びる。
20・経済が楽になる。
この20のメリットは今も生きている玄米食の根拠となっています。
二木は病身の身でしたが、この玄米菜食で完璧に癒されたのです。
そして48歳から次のような食事に徹していくことになります。
1・1日1食
2・玄米
3・塩なし
4・火食なし
5・動物食なし