玄米は完全な栄養食です。
当然、白米よりも、ビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含んでおり、
人間が健康を保つために必要とされる栄養素をほとんど摂取できます。
そのため玄米は、完全栄養食と言われているのです。
近代栄養学では、栄養バランスのとれた食事の例として、
「1日30品目以上」と言われていますが、これはあくまでも白米を主食にした場合のことで、
逆に言えば、白米を主食にした場合には、
1日30品目以上の食品を摂取しなければ、
ヒトは健康を維持するための栄養素が不足するということなのです。
玄米を主食にした場合、その必要は全くありません。
昔の人が、「一汁一菜」でも健康だったのは、玄米を主食にしていたからです。
日本食品標準成分表ではいろんな計算値が出ています。
1・玄米
2・胚芽米
3・精白米
まず玄米とは何かです。玄米 (Brown rice) とは、
精白されていない状態のお米の事で、稲の果実である籾から籾殻を除去した状態の事を言います。
精白とは、玄米から表面の薄皮である糠を取り除くことを言い、
一般には精米とも言われています。
お米(玄米)は、本来は稲の種ですから、水分と温度の条件が整えば芽が出るはずです。
しかし、日本のお米のほとんどは、バーナーなどの炎で強制的に加熱乾燥されているので、
言わば「死んだ米」になっていて、水をやっても発芽しません。
しかし、玄米蒔けば芽が出ます。つまり、生命エネルギー豊かで、生きているお米なのです。
玄米は、その小さなひと粒ひと粒に、ビタミンやミネラルなど、
豊富な栄養素をバランスよく含んでいることから、「完全栄養食」と呼ばれています。
玄米の胚芽や糠(ぬか)には、たいへんすぐれた栄養素が多く、
特にビタミンB群
(B1、B2,B6,ニコチン酸、パテントン酸、イノシトール、コリン、葉酸等)が含まれています。
ビタミンB群は、エネルギーをつくり出す代謝を助ける働きがあるため、
人間の身体には必要不可欠な栄養素です。
どんなに炭水化物を摂取してもこのビタミン類が不足するとエネルギー化が進まず、
その結果、疲れやすくなったり病気になったりします。
砂糖、お菓子、パン、麺類などで炭水化物をとっても、ビタミンB群を補給しないと栄養になりません。
つまり玄米はおかずつきごはんということが言えるのです。