沖縄26ショックから20年、沖縄はどうなったかといいますと更に悪化しています。
2015年の調査で何と男性の平均寿命が、22位から7ランクも低下して、30位に転落。
女性も3位になり、併せて「沖縄33ショック」というそうです。
26ショックから沖縄県あげての健康対策をしてきたのになぜこうなったのかです。
ちなみにこの調査で私たちの住む滋賀県は全国一位になっています。
沖縄県の調査でこの転落の要因は、がんの急増だということです。
そして沖縄では今も肉食中心の食生活なのです。
この現象は来るべき日本の姿の先取りではないかと危惧されます。
マクガバンレポートが指摘したように食生活が病気と深く関わることです。
これを食源病といいますが、
日本もわずか77年前まで戦争と敗戦後、
数年間、想像を絶する食料難で飢餓の中にありました。
しかし、今はどこにいても24時間、食べることができる時代になりましたので、
かつての飢餓の時代は教科書でしか知ることができません。
つまり忘却しているのです。また医療も進歩し長寿人口も増加していますが、
沖縄の33ショックを見ますとこれでいいのかと考えさせられます。
病気も細菌性の伝染病(コレラ、腸チフス、結核など)は激減しましたが、
これまでなかった病気が蔓延しています。
それゆえに病院は患者で満ち溢れているのです。
そして日本の医療費総額は42.5兆円に達して危機的状況になっています。
今から200年前まではがん、脳卒中、心臓病など三大生活習慣病はごく少数でした。
しかし、この病気は先進国ほど深刻な蔓延で、病人は急増し、
医療費も増大するばかりなのです。
また食糧がグローバル化してBSEや鳥インフルエンザなどが大流行し、
さらに0-157感染症も流行する時代となりました。
さらに病原体が拡大しています。
なかでもアフリカの限られた地域のエイズが
世界に拡大していることなどがあげられます。
また今までなかったアトピー、花粉症などは数十年前には
存在すらしていなかった病気なのです。
にもかかわらず病人は増え続けているのはどうしてなのでしょうか。
細菌性の伝染病は駆逐できましたが、これは医学の力です。
とくに救命医療は進歩が著しいものです。
驚いたのはこの救命医療は昭和天皇が亡くなり、
外国から救命隊員と救命医療車を持ち込んできたことでショックを受けたのです。
つまり救命医療は文明国のバロメーターだったのです。
そしてようやく救命士の資格、救急医療ができたのですから
平成時代に花開いた救命医療体制はいかに日本が先進国に比べ、
遅れていたのか分かります。
その次はファスティングが世界水準から100年遅れだということを
いつ国が気づくことでしょうか?