男性、そして女性の不妊の現実を連載してきましたが、
さらにネットなどで書かれていない原因に現代の栄養失調問題があるのです。
それは厚労省発表の国民栄養調査で分かってきtらのですが、
栄養豊富な食生活のはずが、そうではないことなのです。
まず、太平洋戦争時代より、不足しているのは
昭和20年以降(戦後)不足している栄養・・・エネルギー、炭水化物、ビタミンB1
昭和20年以降(戦後)直後に近い・・・たんぱく質、ビタミンA。ビタミンB1
昭和20年以降(戦後)から増加した栄養・・・脂質が4倍、カルシウム2倍
そして昭和20年以降(戦後)直後の国民一人当たりの摂取エネルギーは
1903㎉でしたが、2011年で1770㎉とあまり変わっていません。
この原因は米の消費が減り、小麦が増加し、ご飯よりもパン、パスタ、ラーメン、うどんの消費が伸びてきたことです。
そして日本は白米が中心となったのも大きな原因なのです。
白米の栄養素を100とした場合、小麦粉は栄養価は優れているもののそれ以上に
玄米が強いのです。
特に妊娠ビタミンといわれるビタミンEが白米や小麦粉よりも断トツに多く含まれています。
また女性に多い便秘も食物繊維やクエン酸回路の代謝に補酵素として大活躍する
ナイアシン(ビタミンB3)が多く含まれていますので、
それが妊娠をしやすくする体質に造り変えてくれるのです。
ですから妊娠をしたい方は、玄米食にすべきなのです。
中でも不妊治療に欠かせない栄養素は鉄分なのです。
鉄分の不足は貧血を起こしやすくなります。
女性の方で、体がだるく、疲れやすい。
動悸や息切れがする。
あまり食欲がないなどちょっとした体の不調が、実は貧血だったといことがよくある話です。
しかし、貧血を引き起こすもととなっている原因を突き止めずに放っておくと、
危険な病気が隠れているのに気がつかない場合もあります。
決して侮ってはいけない貧血なのです。
まず貧血が栄養が不足することで起きることがあります。
なかでも一番多くみられるタイプが「鉄欠乏性貧血」です。
貧血の70~80%が、鉄分が欠乏するために起きる貧血だといわれています。
鉄欠乏性貧血は、鉄分不足の偏った食事や過度なダイエットで引き起こされることがあるほか、
病気などによる出血でも起こります。
また、胃腸での鉄分の吸収に問題があるときに起こる場合もあります。
赤血球は骨髄で生成されますが、最初に赤芽球という赤血球のもとになる母細胞が作られ、
それが細胞分裂することで作られていきます。
このときに必要となるのが、葉酸やビタミンB12といったビタミンです。
葉酸やビタミンB12が不足すると赤芽球の細胞分裂がうまくいきません。
その代わりに巨赤芽球という大型の赤芽球ができてしまい、
赤血球が増えずに貧血となってしまうのです。
これを「巨赤芽球性貧血」といいます。