人類は700万年近くを狩猟・採集で過ごしており、
その間、人類は高タンパク・高脂質の食事をとっていたのです。
糖質が食事の中心になったのはわずか1万年前のことであり、
人間の身体は糖質を大量に摂取するようにはデザインされていません。
2型糖尿病、肥満、心疾患といった生活習慣病の大元は糖質過多の食事にあります。
ゆえに人類の歴史の大半は肉食の歴史であり、狩猟を中心とした肉食の歴史であったのです。
日本人も稲作が始まる弥生時代まではそうだったのです。
したがって糖(炭水化物)を主食としている期間はわずかです。
肉を食べることは、人が健康に生きるために大切なことです。
牛肉や豚肉、鶏肉などは、20種類のアミノ酸からなるたんぱく質を豊富に含んでいます。
このうち、人間の体で作り出すことができない9つのアミノ酸を「必須アミノ酸」といいます。
その代表格が肉や魚などの動物性たんぱく質です。
よく、大豆などの植物性たんぱく質が健康に良いといわれますが、
動物性たんぱく質のほうが優れています。
たんぱく質は筋肉や臓器などをつくる材料になります。
つまり、「体そのものを作る」という点でも動物性たんぱく質は優れているといいます。
必須アミノ酸の種類は動物によって異なりますが、人間の場合は、
トリプトファン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、ロイシン、
イソロイシン、バリン、スレオニン、ヒスチジンの9種類です(ヒスチジンは幼児の必須アミノ酸)。
これら以外のアミノ酸は体内で合成することができますが、
必須アミノ酸の場合は常に食品から摂取しなければなりません。
そのため、必須アミノ酸をバランスよく含んだ食品を食べることが大切なのです。
そこで注目すべきが食肉。
しかも豊富に含んでいます。
9種類のうち1種類でも不足すれば、
他の必須アミノ酸の利用効率までも悪くなってしまいます。
必須アミノ酸は、量的に充分なだけでなく、
それぞれがバランスよく含まれていることが必要なのです。
体内に吸収されやすいという特徴があります。
食肉は良質なたんぱく質を含む代表的食品といえます。
したがって糖はは必要とせずに動物性たんぱく質で十分だとしています。
アザラシやオットセイ、クジラなど肉を常食にしているグリーンランドのイヌイット人が
デンマークに移住して、パンなど糖質を食べ始めたら、
心臓病、脳卒中、ガンなどが激増したといいます。
しかし、この糖質制限の肉食礼さんは正しいのでしょうか。
人類が始まってから肉が1万年も続いたのでしょうか。