マクガバンレポートでは、
「従来の医学は栄養に盲目であり偏った片目の医学である」と結論づけ、
がんをはじめとする慢性疾患に関しては患者さんの生活習慣を改善することが不可欠で
あるために従来の医学で治すことは不可能であるとしています。
その理由は、担当医師が患者さんに付きっきりになり
生活改善の指導をすることは物理的に無理だからです。
さらに、日本では本格的に「栄養学」を学んだ「医師」は、
極めて少ないのが現状です。
大学で、学ぶ栄養学は「臨床栄養学」と言って、詳しい「栄養学」は、学びません。
そして「最も理想的な食事は元禄時代以前の日本人の食事である」と報告しています。
(精白しない殻類を主食とした季節の野菜や海草や小さな魚介類)
であることが明記されています。
「なぜ元禄時代以前?」という疑問があがるでしょう。
理由は、元禄時代には精米技術が発達し、白米を食べるようになったからです。
その結果「江戸わずらい」、
すなわち脚気が大流行したという話が歴史にも残っています。
お米は精白することで、胚芽に含まれるビタミン、酵素、ミネラル、食物繊維といった、
貴重で重要な栄養素が無くなってしまいます。
ですから、単に日本食とは言わず、
栄養的に優れている玄米を主食にしていた頃の和食が理想的な食事というわけです。
伝統的な日本の食事というと結局は、精白しない殻類を主食とした季節の野菜や海草や、
小さな魚介類といった内容です。
20世紀の医学=パスツール医学=は偏った思考回路が支配マクガバンレポートには
…≪このような単純なことに気が付かなかったのは、20世紀の医学に特有の思考回路、偏った思考回路が支配していたからだ!≫
と言っています。
それは「パスツール医学」です。
つまり「病気の原因は菌だ!」という訳です。
それ以来、「抗生物質」の開発を進んでいる訳です。
しかし、「ペッテン・コーヘル」が、
「病気の原因は、菌じゃない!菌が宿りやすい抵抗力のない体が問題なのだ!」と唱える訳です。
彼は、コレラ菌を自分で培養して、みんなの前で飲むんです。
でも、当然、「なんともありません」でも、現在でもやはり、
「菌さえ叩けば、病気は治る!」と言う考え方が主流である事は確かです。
このレポートの前身、1971 年にアメリカのニクソン大統領は、
国家的プロジェクトとして「ガン撲滅計画」をスタートさせ、
巨額の研究費を国立ガンセンターなど、西洋医学を中心とした政府機関に投じました。
しかし、ガンは年々増え続け、結局ガン戦争に勝てませんでした。
この計画は実現されないまま、同年 1977年にマクガバンレポートが発表されました。
こうして米国の疾病対策は、治療から予防へと大きくシフトしたのです。