糖質・炭水化物を極端に減らしてしまうと、疲れやすくなったり、
集中力が欠けてしまったりします。
また、長期間、糖質・炭水化物を極端に減らす、食事量全体を減らす生活をすると、
めまいや頭痛などの慢性的な体調不良に陥る場合があります。
糖質が不足すると身体は筋肉を分解して補おうとしますので、
筋肉量が減ってしまうという危険性があります。
本当に減らしたい体脂肪が減らずに筋肉が減るのは、やはり困ります。
なぜ糖質を減ら糖質は車でいうところのガソリンでもあり
ブースターの役割を担っています。
つまり糖質がなく脂肪だけでは、燃やそうとしても火がつかない、
その結果、脂肪が燃えない(=エネルギーとして使えない)ということになります。
糖質・炭水化物は主食に多く含まれているのです。
主食以外の食材の中にも確かに糖質・炭水化物は含まれています。
ですが、ご飯の代わりにそれらの食材だけで一日に必要な炭水化物量を補うには、
かなりの量を食べる必要があります。
その結果、糖質以外の栄養素もかなり摂取してしまうことになります。
残念ながら、主食を他の食品で置き換えても、
主食をしっかりと取り入れた食事以上に栄養バランスの良い食事にはなりません。
身体にとって必要な栄養素は大きく分けて5つ、
炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルがあります。
この中でエネルギーを産み出すことのできる栄養素は
炭水化物・タンパク質・脂質の3つだけになります。
1日に必要な総エネルギー量を炭水化物から
約60%、タンパク質から約15%、脂質から約20~25%の割合で摂取することが理想です。
20代一般女性、週2回程度、
1回に1時間程度のジョギングを行っている方の1日の必要エネルギー量は1950kcalと言われています。
1日に必要な炭水化物量は総必要エネルギー量の約60%ですので、
約290g。3食に均等に振り分けると、
1回の食事から約95g~100gの炭水化物を食べる必要があります。
ご飯茶碗軽く1杯(150g)中に約56gの炭水化物が含まれており、
肉や魚などのおかずにも少量ではありますが、炭水化物が含まれていますので、
主食のご飯としては1回に約150g~200g程度の量を食べるといいかと思います。
主食以外の食材に含まれる炭水化物は、
例えばジャガイモ中1個(約100g)中に約18g、リンゴ中1/3個(100g)中に約15.5g、
豚もも肉約100g中に約0.2gそれぞれ含まれています。
主食であるご飯からいかに効率よく炭水化物を
摂取できるかがお分かりになるのではないでしょうか。
炭水化物を約60%、たんぱく質約15%、脂質約20%程度を摂取できる食事のバランスは、
世界遺産となった和食です。