もちろんあと何千年と経ったら、全人類が同じような体格・体質になるかもしれませんが、
人間の身体の本質が変わるのには気が遠くなる時間が必要になります。
ダイエットの基本を忠実に守る方がはるかに早くダイエットができるということです。
現代人の一番の問題は「運動不足」です。
まずはしっかりと自分のペースで続けていける運動を積極的に取り入れましょう。
また、世界遺産となった和食で提唱される一汁三菜が、
日本人の体質に一番合った食事といえます。
カロリーだけでなく栄養バランスを考えた食事を積み重ねることが、
結果として効率的なダイエットにつながっていきます。
有名な方が取り入れている、流行だからなど、
目先の減量のみをうたったダイエットに安易に飛びつかず、
長い目で健康的にかつ活動的に過ごすことを目的にした
健康的な食生活をぜひ取り入れていただきたいと思います。
流行にしては長期間続く「糖質制限ダイエット」です。
短期間で減量効果が表れるその裏で、
栄養バランスが崩れた食生活を長期間続けることにより
生活習慣病への罹患リスクが高まっています。
様々な食事ダイエット方法が提案され、身体に悪い食材は一切取らず、
身体によいとされる特定の食品を
いくら食べてもよいなど食べたカロリーを無視した方法が蔓延しています。
1つで身体によいとされる食材はなく、
やはり減量の基本は、
食べた量(摂取カロリー)と動いた量(消費カロリー)のエネルギーバランスを
整えることだと感じました。
世界遺産となった和食は、単に伝統を守ることが重要視されているだけでなく、
一番日本人の体質に合った食事なのです。
定期的に続けられる運動を取り入れ、和食を取り入れ、何よりもよく噛むこと、
そして少食にして、日本人らしい健康的な食事を取り入れることが、
ダイエットへの近道なのです。
そして欧米食の本家アメリカは、ガン、心筋梗塞の激増に危機感を覚え、
巨費を投じてその原因を調査した報告書が、マクガバンレポートですが、
その冒頭の勧告文には、
①炭水化物(糖質)の摂取を増やし、摂取エネルギー総量の55~60%を占めるようにする。
②脂肪摂取量を摂取エネルギー総量の30%までに減らす。とあります。
そして、アメリカではこの勧告が契機となり、
現在ではガンも心筋梗塞も減少して来ています。
つい最近でも「同じカロリーの食事なら炭水化物(糖質)より
脂肪を減らしたほうがダイエット効果が高い」(米国立保険研究所(NIH))と
発表されたばかりです。
ヒトが穀菜食動物である限り、
そして60兆の細胞を動かすエネルギーがほぼ100%糖質に依存する限り、
糖質制限は危険を広げるだけだというのは明確なのです。