今のファスティングブームとは月とすっぽんの差があります。
どこかで断食の本当の意味を忘れてしまい、
自己目的でしか断食をしないのなら、やめた方がいいということです。
誤った断食をしていたユダヤ人のために預言者イザヤは手厳しい審判を告げました。
その前にイザヤはこのような辛辣な批判をユダヤ人に向けて語っています。
58:3 何故あなたはわたしたちの断食を顧みず/苦行しても認めてくださらなかったのか。
見よ、断食の日にお前たちはしたい事をし/お前たちのために労する人々を追い使う。
58:4 見よ/お前たちは断食しながら争いといさかいを起こし/神に逆らって、
こぶしを振るう。
お前たちが今しているような断食によっては/
お前たちの声が天で聞かれることはない。
58:5 そのようなものがわたしの選ぶ断食/苦行の日であろうか。
葦のように頭を垂れ、 粗布を敷き、灰をまくこと/
それを、お前は断食と呼び/主に喜ばれる日と呼ぶのか。
ここでは断食の日にしたいことをしている、
争いが絶えない、こぶしをあげる(喧嘩)
これは断食をする資格などまったくないということです。
まず自己中心の断食を徹底的に悔い改めること。
そして他者のための断食に切り替えること。
それが果たしてできているでしょうか。
神の求めておられる断食は厳しい聖別なのです。
神がはなはだ良いとされる断食をするならば、その約束は実にすばらしいのです。
イザヤの約束をあなたは信じられますか。
58:10 飢えている人に心を配り/苦しめられている人の願いを満たすなら/
あなたの光は、闇の中に輝き出で/あなの光は、闇の中に輝き出で/
あなたを包む闇は、真昼のようになる。
58:11 主は常にあなたを導き/焼けつく地であなたの渇きをいやし/
骨に力を与えてくださる。あなたは潤された園、水の涸れない泉となる。
58:12 人々はあなたの古い廃虚を築き直し/あなたは代々の礎を据え直す。
人はあなたを「城壁の破れを直す者」と呼び/
「道を直して、人を再び住まわせる者」と呼ぶ。
58:13 安息日に歩き回ることをやめ/わたしの聖なる日にしたい事をするのをやめ/
安息日を喜びの日と呼び/主の聖日を尊ぶべき日と呼び/これを尊び、
旅をするのをやめ/したいことをし続けず、取り引きを慎むなら
58:14 そのとき、あなたは主を喜びとする。
わたしはあなたに地の聖なる高台を支配させ/父祖ヤコブの嗣業を享受させる。
主の口がこう宣言される。