ネヘミヤ、エズラ、エステル、ダニエルの断食は、国家を行く末を握る断食でした。
これは断食が聖書の信仰に生きる人々に多大な影響を与えています。
その歴的な事実はいくつかあります。
1940年5月、ドイツ・ヒトラーの率いる軍が、オランダに侵略し、ベルギーに攻め込んできました。
これに対して、フランス、イギリス、ベルギーの軍隊は、海へと追いやられました。
そして40万の連合軍は、ドイツ軍の破竹の勢いに押されて、ダンケルクに追い込まれてしまいます。
この窮状を知った、カンタベリー大主教がウェストミンスター寺院から断食の祈りを布告しました。
5月26日です。この様子をBBCが全国に中継をいました。
そしてイギリス全土の教会が断食祈祷のために教会堂を開放したのです。
その時間、国民が祈ったのはいうまでもありません。
そして有名なペチコート・マーケットはがらがらになり、市場の商人も祈祷会に参加しました。
その結果、どのようなことが起こったのでしょうか。
ヒトラー率いる恐怖の戦車隊が進軍を3日間、止めたのです。
そしてふだんは荒れ狂うイギリス海峡が、イギリス軍が撤退する間、静まり返ったのです。
本来ならドイツ軍の機関銃掃射と爆弾投下に見舞われるはずでしたが、
イギリス、フランス、オランダ、ベルギーから派遣された848隻のあらゆる船舶を動員して、
何と9日間で34万人の連合軍兵士を救出したのです。
こうしてイギリス人全国民の断食の祈りでこのような奇跡が起こったのです。
また、1967年の6日間戦争(第三次中東戦争)では、
イスラエルのラビの総責任者が、断食の布告を宣言しました。
そしてイスラエル軍は空軍を中心にわずか6日間でアラブ軍は壊滅的な敗北を帰してしまい、
イスラエルの圧倒的な勝利で終わりました。
これは世界一、短い戦争といわれています。
この戦争でイスラエルの占領区域は4倍に増加して圧倒的な支配を獲得したのです。
1994年6月、100万人のクリスチャンが断食祈祷をして韓国の70の都市に集まり、
またソウル市ヨイド広場には70万人のクリスチャンが断食祈祷して集まり、
4時間の集会が開催されました。
それは「ソウルを火の海する」と発言した北朝鮮指導者のためのとりなし祈祷会でした。
この集会が終った直後にこの指導者は、突然、死亡したのです。
ここに集まった人々は、断食と祈りのゆえに神が介入されたと信じています。
これが国家を揺り動かす断食祈祷なのです。
このようなことが日本に果たして起こるのでしょうか。